サマータイムが始まって最初の月曜日。
昨日よりも1時間早いのにもう家を出る時間だ、と、なんとなく騙された思いでシニョリーア広場を横切ると、なにやら幕にかかった大きなもの出現。
パルミラの凱旋門 3D模型
写真だけ撮っておいて後でなんであろうかと調べたら、パルミラの凱旋門の再現なんだそうで。
紀元三世紀にローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの時代に建てられたパルミラ(現在のシリア)の凱旋門が2015年に過激派によって破壊されてしまいました。割と最近のことです。
しかし丁度その直前に3Dアーカイブプロジェクトがあり、破壊された門は記録されていたのです。
その記録されていたのをもとに再現したのがここシニョリーア広場に出現した凱旋門。
ロンドン、ニューヨーク、ドバイ、と巡回した後です。
幕開けは27日。
文化のG7サミットのシンボルとして、その開催日に合わせられました。
もう存在しない門が3Dの記録のみが正確に残っているって、物悲しいものがありますね。
もぬけの殻とも言えるでしょうか…。
紛争と破壊に、この凱旋門の模型はもの言わず訴えかけているようです。
フィレンツェ市長ナルデッラのツイートより
現在その奥には、こんな大掛かりな足場が作られています。
ネプチューンの噴水の修復 -バルトロメーオ・アンマンナーティ
修復のための屋根が出来上がって、見学のためのスロープが現在設置中です。
修復中の様子をモニターで見たり、スロープを上がって間近から見たりできるようになるとの事です。
古いものが多いイタリアではいつもどこかしら修復中です。足場を覆う幕に修復中の建物の写真がプリントされていて目立たないよう工夫してあったり、片面は広告プリントが入っていて修復費用回収につなげたりされていますけれども、こういう見せるタイプの修復もいいですね。
そういえば、ボローニャでもジャンボローニャのネプチューンの噴水が修復中で、足場の中を見学できるようになっていました。残念ながら行った日は平日だったので入れませんでした。また行きたいです。
ボローニャ観光に参考にならないブログ記事↓