クリスマスと年末年始のライトアップフェスティバル F-LIGHT
2015年から始まって、クリスマスと年末年始の恒例になりました。
開始は12月8日の無原罪の御宿りの日(聖母マリアがイエスを宿した日)、フィレンツェ大聖堂前の大きなクリスマスツリーのイルミネーションも点灯、キリスト教のクリスマスシーズンに入ってからになります。
期間は当初12月27日まででしたが、2年目以降は1月6日か7日までの期間で、年末年始も楽しめます。
もちろんこのイベントが始まる以前から冬季の早い日没に映える街のライトアップはありました。道ごとに違うイルミネーションはこの時期の楽しみです。
フェスティバルF-Lightではフィレンツェの各所、毎年趣向を凝らしたライトアップがされます。
映像作品や、俳句の投影、子供たちの絵、アーティステックなもの、場所によって色々ですので、ずっと住んでいる住人も「また今年も観光客用か。」とは思わずに、「今年も面白いな、あっちのとは違うな。」と、ささやかな楽しみになります。
例えば、上の写真は去年のサント・スピリト教会でのライトアップ。
毎年地域の学校に通う子供たちの絵が投影されています。描いた子は自分の絵が投影されているのが見つかるとうれしいでしょうね。
この下の写真は、国立図書館。
(2016年)
ここは、投影はなく、ものすごく強い光が当たっていたんです。写真だと分かりにくいですが、爛々と輝いていました。これにはちゃんととしたコンセプトがあります。
2016年は1966年のアルノ川氾濫から50周年でした。洪水では大変な量の文化遺産、美術品が汚れた水に浸かり、甚大な被害をもたらしたわけですが、ここ国立図書館も膨大な歴史的な書籍が水に浸かってしまいました。その書籍を救うべく活躍したのが”Angeli del fango – 泥の天使”と呼ばれた外国人も含むボランティアの若者たちです。その時、停電状態のフィレンツェで活動する彼らに川向いのミケランジェロ広場から軍用のライトで照らして作業が続けられました。その記憶を留めるためのライティングだったのですね。
ヴェッキオ橋のライティング。
(2016年)
霧が濃い日だったので、ライトが橋まで届いていない!という珍しい日でした。こんな日もあります。それはそれできれいです!笑
2019-2020年のフィレンツェライティング
- 三人のアーティストによるクリスマスツリー
- サンタ・マリア・ノヴェッラ広場
- 共和国広場
- サンティッシマ・アンヌンツィアータ広場
- 光のインスタレーション
- 街のスペシャルイルミネーション
光のインスタレーション、スペシャルイルミネーションは街のいたるところにあります!
公式サイトはこちら
– Firenze Light FestivalF-LIGHT