blogフィレンツェ日常

シニョリーア広場 : 修復、発掘、過去の記憶

パルミラの凱旋門

サマータイムが始まって最初の月曜日。

なんとなく時計に騙された眠たい頭でシニョリーア広場を横切ると、幕にかかった大きなもの出現。

 

パルミラの凱旋門の3D模型

紀元三世紀にローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの時代に建てられたパルミラ(現在のシリア)の凱旋門が2015年に過激派によって破壊されてしまいました。しかし丁度その直前に3Dアーカイブプロジェクトがあり、破壊された門は記録されていたのです。その記録されていたのをもとに再現したのがここシニョリーア広場に出現した凱旋門。ロンドン、ニューヨーク、ドバイ、と巡回した後です。幕開けは確か28日って書いてあったかな?1ヶ月ほど展示される予定です。(→先ほどナルデッラ市長が来て除幕式をしたみたいです。なので27日よりでした。)

もう存在しない門が3Dの記録として正確に残っているって、物悲しいものがありますね。もぬけの殻とこの事を指して言えるでしょうか。争いごとが無くなって欲しい、破壊が止まって欲しい、と凱旋門の模型はもの言わず訴えかけているようです。

 

 

その奥では、

 

シニョリーア広場 ビアンコーネ

 

アンマンナーティの彫刻ビアンコーネ(ネプチューンの噴水の真ん中の彫刻のあだ名)

修復のための屋根が出来上がって、見学のためのスロープが現在設置中です。

修復中の様子をモニターで見たり、スロープを上がって間近から見たりできるようになるとの事です。

古いものが多いイタリアではいつもどこかしら修復中です。足場を覆う幕に修復中の建物の写真がプリントされていて目立たないよう工夫してあったり、片面は広告プリントが入っていて修復費用回収につなげたりされていますけれども、こういう見せるタイプの修復もいいかもしれません。修復で作品や建物がすっきりと観られないのは残念ですが、鑑賞者の理解も不可欠。景観の妨げになるのであれば、足場を利用して一緒に見てもらってしまえ!

 

シニョリーア広場の考古学調査

その昔1980年代にあったシニョリーア広場の発掘調査では、あまりに長引いた発掘期間に嫌気が差した住民が、発掘中の柵の中に鶏を投げ込んだ、なんてちょっと笑えるエピソードがあります。写真を勝手に使ってはいけないみたいなので、発掘時の画像はこちらのリンクからどうぞ。→The Imperial thermal baths この発掘は色々問題があり、調査にあたった考古学者たちは個々で論文を発表できないのだそうです。おまけに、その時ひっぺがした舗装用の石を元に戻そうとしたら数が足りなくなっていた、という失態も。噂では要人が自分の屋敷で使う為に持ち帰ったとか持ち帰ってないとか。

 

 

そういえば、ボローニャでもジャンボローニャのネプチューンの噴水が修復中で、足場の中を見学できるようになっていました。残念ながら行った日は平日だったので入れませんでした。また行きたいです。

ボローニャの見どころは?

 

 

 

 

【この記事へのコメント】

 ツイッターやフェイスブックなどにアカウントをお持ちの方は、自分のプロフィールでコメントすることが出来ます。
 アカウントもない人もメールアドレスを入力すればコメントできます。
(入力したアドレスはコメント投稿に表示されず、管理人にも通知されません。)