ブランカッチ礼拝堂 Cappella Brancacci

ブランカッチ礼拝堂

ブランカッチ礼拝堂 サンタ・マリア・デル・カルミネ教会内

ブランカッチ礼拝堂は、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会内の右翼廊にあります。
礼拝堂の入り口は正面ファサード右の扉、予約が必要です。下記オフィシャルサイトよりチケットの予約購入ができます。
サンタ・マリア・デル・カルミネ教会へは中央扉より無料で入れます。

ブランカッチ礼拝堂では、ゴシックの名残を残すマゾリーノとダイナミックな人間味を出すルネサンス初期のマザッチョの作風が何の違和感もなく共存しています。
後にブランカッチ家が衰退し、一部が破壊されたあとフィリッピーノ・リッピにより手が加えられた部分もあります。
中庭に面した旧食堂の壁には、アレッサンドロ・アッローリによる最後の晩餐が描かれています。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 正面

ブランカッチ礼拝堂入り口

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の中央の大きな扉が教会内への入り口、その右の赤い垂れ幕のある小さな扉がブランカッチ礼拝堂への入り口です。

修復前後

修復前が左、1940年の修復後が右側。1900年代初頭に活躍した画家は、マザッチョの修復前の色に倣ったので茶色っぽい色作品を描くという影響もありました。
そして、更なる保存修復が終了し2024年に再公開になりました。

修復 前後
楽園の追放 マザッチョ 修復後

楽園の追放 マザッチョ 修復後

2022年修復の最中。普段は頭上のフレスコ画を修復用の足場から見学できました。

貢の銭 マザッチョ

こちらも足場から。

ブランカッチ礼拝堂 修復
貢の銭 マザッチョ 修復後

貢の銭 マザッチョ

近くから見ると、聖ペトロが魚の口を開いているのがよく分かりました。

テオフィロの息子の復活 マザッチョとフィリッピーノ・リッピ

ブランカッチ家の追放の後破壊された部分は、フィリッピーノ・リッピが手を入れて異rます。

ブランカッチ礼拝堂

タビタの復活 マゾリーノ

背景の方はマザッチョ。

聖パオロ,ペテロとシモン・マーゴの論争 フィリッピーノ・リッピ

ブランカッチ礼拝堂

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 Chiesa di Santa Maria del Carmine


こちらサンタ・マリア・デル・カルミネ教会には、正面ファサードの扉から無料で入れます。
ヴァザーリの祭壇画や、コルシーニ礼拝堂ではバロック装飾とルーカ・ジョルダーノの天井画が見られます。
フィレンツェ共和国時代の元首ピエール・ソデリーニの墓は主祭壇の裏、ベネデット・ダ・ロヴェッツアーノが霊廟を手がけました。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会内部

サンタ・マリ・デル・カルミネ教会 内部

コルシーニ礼拝堂

ピエール・フランチェスコ・シルヴァーニ設計のバロック様式礼拝堂。天井画はルーカ・ジョルダーノ。コルシーニ家の礼拝堂で一族である聖アンドレア・コルシーニの名を冠します。フォッジーニの大理石レリーフは彼の代表作。

コルシーニ礼拝堂
サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 ヴァザーリ

磔刑図 ジョルジョ・ヴァザーリ

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の右身廊にある、ジョルジョ・ヴァザーリの祭壇画。トレント公会議以降の反宗教革命の規範通り、複雑であったマニエリスム様式よりも誰にでも理解しやすいシンプルな構成になっています。 (この作品はストロッツィ宮殿で2018年1月21日まで開催中の特別展Il Cinquecento a Firenzeに展示されています。ブログ記事→  ストロッツィ宮殿で今日から! : フィレンツェ1500年代展

ブランカッチ礼拝堂 インフォメーション

-所在地

Piazza del Carmine, 14 Firenze

-ブランカッチ礼拝堂チケット予約購入公式ページ

Ticket Online Cappella Brancacci