Cupola-e-Nuvola・クーポラと雲・
フィレンツェガイド / 小山千鶴 オヤマチヅ
日本で美術大学彫刻学部を卒業、石彫専攻の研究生を経て、学生時代より興味のあったマニエリスムを追求しようとイタリアフィレンツェへ留学。その後通訳をしていた縁でガイドを始めました。
趣味はイタリア国内日帰り旅行(Blogに旅行記)、興味が赴くままの読書と勉強、友達とランチ会、たまに山歩き。
勉強したはず細かいデータは記憶から吹き飛んで、イメージの残骸から元データを再構築し直す際は酸欠の魚の顔です。
特技は石鹸や化粧品作り、家庭料理の先生直伝のイタリア料理、日曜大工。石彫用のルートハンマーも使えるので、ドリル使いは相当上手です。
ガイド内容は、美術史、歴史、民間伝承、食文化などに加え、実践的な技術から見た彫刻論、現代の芸術論、日本ではあまり知られていない芸術家についてなど、幅広く、リクエストによっては若干マニアックにもなりますが、当たり障りのないガイドの体もします。
もくじ
イタリア公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター
納税者登録番号 P.Iva 06702180487
1979年1月 横浜生まれ
神奈川県立希望ヶ丘高校普通科卒
武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業
多摩美術大学石彫研究生修了
フィレンツェ大学語学単科イタリア語コース修了
2005年よりイタリア、フィレンツェ在住
2008年より通訳
フィレンツェ近郊ツアー、ジュエリー制作、料理、インテリアデザイン、衣装デザイン、カバン及び靴制作デザイン、ガラス制作、油画、デッサンコース等の通訳。
2016年春、ガイドライセンス取得 (アジア人ハンデなしの試験で合格)
グッチ、フェラガモのイベントにて日本語専任ガイド、個人ガイド、団体旅行ガイド、取材協力、工場視察、買い付けアテンド、工房見学、他。
仕事の一部をご紹介
→モンテカティーニ温泉の取材: 正しい利用方法
→GUCCIのファッションショーにガイドとして参加しました
VELTRA
→美術ガイドチヅさんと行く!バルジェッロ美術館、ヴェッキオ宮殿、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会<コース選択可/日本語>
→美術ガイドチヅさんと行く!ウフィツィ美術館2.5時間プライベートツアー<日本語/フィレンツエ>
その他の資格
- 普通運転免許証(イタリアのみ。日本のゴールド免許は失効、残念。)
- ガス溶接技能講習修了証
- 小型移動式クレーン講習修了証
Instagram・FaceBook
snsはこちら。フォローすると現地最新情報などもチェックできます。更新の進まぬBlogの言い訳でもあります。
イタリア観光ガイドライセンスについて
イタリア国内の美術館や教会の内外に関わらずお客様にご案内をする場合、必ずイタリア行政発行のガイドライセンスが必要になります。イタリア語ではGuida turistica autorizzata, Guida turisticaと言い、日本語ではライセンスガイド、公認ガイド、などと呼ばれます。これは資格なしでもできるボランティアガイドではなく、かといって添乗員資格や学芸員資格とも違うものです。
この資格のないガイド行為は違法として摘発されます。留学生の気軽なお小遣い稼ぎでよくある”アテンド/道案内/送迎”なども違法です。言い方は様々ですが、資格がなければ全て違法です。(送迎車はNCCのライセンスが必要)
本業としてガイドをしている人は”Partita IVA-納税者番号”を持っています。この番号はイタリア国税庁のサイトで実在するか確認できます。→Agenzia delle Entrate
年間収入が€5000を超えなければ不定期労働Lavoro occasionaleになるので納税者番号は不要。なので、この番号が本人名義で検索できない場合は本職ではない、違法ガイドである、脱税しまくっている、などという場合です。
あとありがちなのは、日本円でのやり取りで誤魔化す脱税。国を跨ぐので監査が入りにくいのかもしれませんが、そういう時代でもなくなってきている模様です。私は日本円の扱いについては別会計にして日本で確定申告をしています。
また2024年より、これまで州や県ごとの資格だったのが、同じ資格でイタリア全土でのガイドが可能になります。加えて、そもそもの資格取得の基準が時期やガイドスクールによってかなり違うなど、ガイドの質にかなりのばらつきが見られるという問題もあります。
一斉再試験をして、レベルに達しないガイドから免許を剥奪すればいいのに、とも思いますが、
そのあたりについては長くなるので、こちらの記事にまとめました↓
このサイトでの表記について
慣習的に呼ばれている日本語での名前と、もともとのイタリア語の発音や意味とがずれている事がよくあります。
例えば、フィレンツェ大聖堂の「丸屋根」。イタリア語でクーポラ、英語でドーム。その肝心の中央大聖堂の屋根に「丸」の要素は全くありません。基礎部分は不整合な8角形で、それを調整しながらでも頂点まで8角形です。横から見た姿もルネサンス建築独特の半円形をこの場合は描かず、ゴシック的尖頭形です。
他に、ウフィツィ美術館とか、ウフィッチ、ウフィッツィなどと、いろいろ呼ばれるこの美術館、Gli Uffiziと書きますのでウッフィーツィ。Ufizi、Uficci、Ufizziとは書きません。でもウフィツィ美術館と書くのが一般的なのようなので、Gliは定冠詞でTheみたいなものも省略して、長いものには巻かれてウフィツィ美術館と書いています。言い出すときりがなくて、アカデミア美術館もアッカデーミア、コジモ一世はコーズィモ、メディチ家はメーディチ、ヴェッキオ宮殿も宮殿じゃないし。(大公の住まいだったことはあるけど、王宮だった事はありません)
などなど、カタカナ表記は難しいので、なるべく元の言葉から遠すぎない馴染みのある単語を使うように心がけています。
ブログなどで意味不明の単語を使っていたらご指摘願います!大体は単なるタイプミスです…。
どういう言葉を使ったらいいかもやもやしたので、ブログに用語集を書きました。↓
このサイトの前身
wixのサイトに飛びます→・クーポラと雲・フィレンツェガイド・
「クーポラと雲」という名前になった理由がこの前身サイトのトップページです。
クーポラの写真の上に雲のイラストをなんとなく貼ったので、そのまま安易にタイトルにしました。詩的とか禅だとか、高尚な動機はありません。
旧ブログ記事は2020年のコロナ暇に、現ブログの過去記事として再編集投稿しました。
→ アーカイブ(2016年11月〜2017年1月あたり)