ブランカッチ礼拝堂 Cappella Brancacci

ブランカッチ礼拝堂は、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会内の右翼廊にあります。
礼拝堂の入り口は正面ファサード右の扉、予約が必要です。下記オフィシャルサイトよりチケットの予約購入ができます。
サンタ・マリア・デル・カルミネ教会へは中央扉より無料で入れます。

 

ブランカッチ礼拝堂 Cappella Brancacci

ゴシックの名残を残すマゾリーノとダイナミックな人間味を出すルネサンス初期のマザッチョの作風が何の違和感もなく共存する美しい空間です。後にブランカッチ家が衰退し、一部が破壊されたあとフィリッピーノ・リッピにより手が加えられた部分もあります。中庭に面した旧食堂の壁には、アレッサンドロ・アッローリによる最後の晩餐が描かれています。

当日に直接行って運良く空きがある場合は入れますが、事前予約が確実です。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 正面

教会の外観 /ブランカッチ礼拝堂入り口

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の中央の大きな扉が教会内への入り口、その右の赤い垂れ幕のある小さな扉がブランカッチ礼拝堂への入り口です。この写真をよく見るとマスクをしている人ばっかり。写真を撮ったのは2020年5月4日です。(分かりますよね?!)

修復 前後

修復前後

1940年の修復前が左、修復後は右側。1900年代初頭に活躍した画家は、マザッチョの修復前の色に倣ったので茶色っぽい色作品を描くという影響もありました。

ブランカッチ礼拝堂 細部 芸術家たち

ブランカッチ礼拝堂のフレスコ画、細部

フレスコ画には1400年代を代表する芸術家、右からフィリッポ・ブルネッレスキ、レオン・バッティスタ・アルベルティ、マザッチョ、ロ・スケッジャ(マゾリーノとも)が描きこまれています。

ブランカッチ礼拝堂 細部

フレスコ画の細部

近くからよく見ると、不具者も描きこまれている事に気づきます。

マザッチョ 立体

マザッチョ 細部

洗礼を受ける人。より肉体が立体的で水が滴る様子などリアルに描かれています。

ブランカッチ礼拝堂 インフォメーション

所在地

Piazza del Carmine, 14 Firenze

オフィシャルサイト

-Cappella Brancacci-

チケット購入オフィシャルページ

-Tickte Online Cappella Brancacci-
サント・スピリト教会のサルヴァトーレ・ロマーノ財団コレクションと共通チケット)

ブランカッチ礼拝堂 3Dヴァーチャルミュージアム

3D Virtual Museum - Cappella Brancacci

 

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 Chiesa di Santa Maria del Carmine

こちらは正面ファサードの扉から無料で入れます。ヴァザーリの祭壇画や、コルシーニ礼拝堂ではバロック装飾とルーカ・ジョルダーノの天井画が見られます。フィレンツェ共和国時代の元首ピエール・ソデリーニの墓は主祭壇の裏、ベネデット・ダ・ロヴェッツアーノが霊廟を手がけました。

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会内部

サンタ・マリ・デル・カルミネ教会の内部

 

コルシーニ礼拝堂

コルシーニ礼拝堂

ピエール・フランチェスコ・シルヴァーニ設計のバロック様式礼拝堂。天井画はルーカ・ジョルダーノ。コルシーニ家の礼拝堂で一族である聖アンドレア・コルシーニの名を冠します。フォッジーニの大理石レリーフは彼の代表作。

 

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 ヴァザーリ

磔刑図 ジョルジョ・ヴァザーリ

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の右身廊にある、ジョルジョ・ヴァザーリの祭壇画。トレント公会議以降の反宗教革命の規範通り、複雑であったマニエリスム様式よりも誰にでも理解しやすいシンプルな構成になっています。 (この作品はストロッツィ宮殿で2018年1月21日まで開催中の特別展Il Cinquecento a Firenzeに展示されています。ブログ記事→  ストロッツィ宮殿で今日から! : フィレンツェ1500年代展

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会 インフォメーション

一般公開時間

月火水金 9:00-12:00
木土 10:00-12:00

所要時間

約10分〜30分