サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会 Basilica della Santissima Annunziata

サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会

サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会

「サンティッシマ」と最初についている長い名前は"最も聖なる"、「アンヌンツィアータ」はお告げ(それか"受胎告知")。合わせて「最も聖なるお告げ教会」という意味です。フィレンツェのマリア信仰の中心地。
ミサの時間以外にも多くの信者さんが祈りや告解に訪れるので、見学の際は決して邪魔にならないようにお気をつけください。

サンティッシマ・アンヌンツィアータ広場にあり、近くにはフィレンツェ考古学博物館とインノチェンティ美術館があります。
こちらの写真の正面の建物が教会です。↓

フィレンツェ国立考古学博物館 MAF-Museo Archeologico Nazionale di Firenze

 

サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会 内部

サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会 内部

 

テンピエット

テンピエット サンティッシマ・アヌンツィアータ礼拝堂

入り口を入ってすぐ左にあるテンピエットと呼ばれる小さな神殿の形をした礼拝堂。ミケロッツォの設計。壁にはアケローピタと呼ばれる人の手によるものではない奇跡のマリアの姿があり、信仰の対象になっています。
右奥にはデル・サルトの"救世主"があり。かつてここにあったべアート・アンジェリコの作品は現在サン・マルコ美術館に展示されています。

奇跡の絵 アケローピタ 受胎告知

アケローピタ 奇跡の絵

画家の筆ではなく奇跡によって描かれた絵。受胎告知

アンドレア・デル・カスターニョ

三位一体と聖人たち アンドレア・デル・カスターニョ

アンドレア・デル・カスターニョの代表作のひとつ。上部にある三位一体"父-子-精霊"の短縮された図像が特徴的。

ペルジーノ

ピエトロ・ペルジーノ 聖母被昇天

アカデミア美術館にあるフィリッピーノリッピの十字架降架と表裏をなして主祭壇を飾っていました。現在は左身廊にあります。

chiostro ロッソ ポントルモ

キオストリーノ・デイ・ヴォーティ ロッソとポントルモ

教会に入ってすぐの小さな中庭部分キオストリーノ。同期だったロッソ・フィオレンティーノの"聖母マリアの被昇天"(手前)とポントルモの"マリアのエリザベト訪問"(奥)があります。

アンドレア・デル・サルト キオストロ デイ ヴォーティ

キオストリーノ・デイ・ヴォーティ アンドレア・デル・サルト

両作品ともデル・サルト。右が"マリアの誕生"左は"東方三博士の旅"。

デッラ・ロッビア 肖像画

キオストリーノ・デイ・ヴォーティ デル・サルトによる肖像画

最近修復の終わったアンドレア・デル・サルトによる一連の聖フィリッポ・ベニツィの作品の一部に、多彩な釉薬を使ったテラコッタで有名な芸術家、アンドレア・デッラ・ロッビアの姿があります。

トリブーナ ヴォルテッラーノ

トリブーナ ヴォルテッラーノ

主祭壇の上のトリブーナの天井画はヴォルテッラーノが描いた聖母被昇天。

ブロンズィーノ

アーニョロ・ブロンズィーノ 主の復活

トリブーナの"復活の礼拝堂内"にあります。

アッローリ サンティッシマ

トリブーナ アレッサンドロ・アッローリ

トリブーナにあるナティヴィタ(生誕)礼拝堂。アッローリによる"聖母マリアの誕生"

キオストロ・デイ・モルティ

キオストロ・デイ・モルティ 死者の中庭

正面から見て、教会の左側にあります。ここにはベルナルディーノ・ポッチェッティ、マッテーオ・ロッセッリなどのフレスコ画に加え、アンドレア・デル・サルトの"マドンナ・デル・サッコ-袋の聖母"があります。

ポントルモ 聖ルーカの礼拝堂

サン・ルーカ礼拝堂 ポントルモ

サン・ルーカの礼拝堂と呼ばれる芸術家たちの礼拝堂。イベントなどで一般公開されることがある礼拝堂です。これはポントルのフレスコ画、内部を飾ります。彼もこの礼拝堂に眠ります。

サン・ルーカ礼拝堂 墓

サン・ルーカ礼拝堂 墓

礼拝堂内の床にある蓋。ここが芸術家たちの墓です。ここに眠る芸術家は、ポントルモ、チェッリーニ、モントルソリ、フランチャビージョ、バルトリーニなど。

サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会 インフォメーション

所在地

Piazza della Santissima Annunziata, 50122 Firenze FI

公開時間

毎日 7:30-12:30/16:00-18:30
*ミサのある時間は入場不可なので、実質16:00-18:00頃まで見学可能。突然の宗教行事もあります。

教会オフィシャルサイト

LA SS. ANNUNZIATA