ノヴェチェント美術館 -フィレンツェ
ノヴェチェント美術館はイタリア語でMuseo Novecento(900美術館)と言い、主に1900年代の作品を展示する美術館です。
常設展示の他に企画展示も継続的に開かれ、現代美術も扱います。
(現代美術を企画で扱う美術館としては、他にストロッツィ宮殿があります)
名前がほぼ同じで混同しやすいのは、ミラノにあるMuseo del Novecento(1900年代の美術館)。同じく近現代美術を展示しています。
-ノヴェチェント美術館のなりたち
ノヴェチェント美術館は元々、聖パオロ病院という13世紀初頭の建物です。
近くにあるサン・パオリーノ教会の関連施設として、旅をしてフィレンツェを通る巡礼さんの受け入れる役割を持っていたのがこちら聖パオロ病院。
サン・パオリーノ教会はノヴェチェント美術館の反対側にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会と比べるとは小さく目立ちませんが、13世紀始めに造られたサンタ・マリア・ノヴェッラ教会よりも古く、記録では11世紀、実際にはそれよりもかなり前の4世紀から存在する教会です。
13世紀に経済が大きく拡大し、人口も増えるに従って街も拡張され、この近くには丁度この時代に使われていたフィレンツェを囲む城壁とサン・パオロ門がありました。(フィレンツェの城壁は何回も拡張されています)
その後より大きな影響力を持ったサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のドメニコ会に管理が移り、15世紀には裁判官と公証人のギルドがパトロンとして出資し、外観を印象付ける列柱のロッジャが増築されました。
1780年には、時のトスカーナ大公レオポルドの命により多くの教会がその機能を失いますが、ここもそのうちの一つ。宗教施設ではなくなります。
第二次世界大戦後に数回にわたる大掛かりな修復、施設の再利用が検討され、2014年になってノヴェチェント美術館はオープンしました。
ノヴェチェント美術館と展覧会
ガエターノ・ペシェ GAETANO PESCE
2016年10月21日〜2017年2月8日 ガエターノ・ペシェ展 MAESTÀ TRADITA. 1956-2016
アルトゥーロ・マルティーニ ARTURO MARTINI /Donna che nuota sott acqua
2021年9月19日〜2021年11月14日 アルトゥーロ・マルティーニとカッラーラ Arturo Martini e Carrara
ルイーズ・ブルジョワ LOUISE BOURGEOIS /Small eye #3
2018年4月21日〜2018年7月12日 彫刻家のデッサン展 IL DISEGNO DELLO SCULTORE
アドリアン・パーチ ADRIAN PACI
2017年11月11日〜2018年2月11日 アドリアン・パーチ展 DI QUESTE LUCI SI SERVIRÀ LA NOTTE
アドルフォ・ヴィルト Adolfo Wildt /Maschera dell’idiota
2018年4月21日〜2018年7月12日 彫刻家のデッサン展 IL DISEGNO DELLO SCULTORE
ジェニー・サヴィル JENNY SAVILLE
2021年9月30日〜2022年2月20日 ジェニー・サヴィル展 JENNY SAVILLE ブログ記事→ ジェニー・サヴィル展 フィレンツェ ノヴェチェント美術館
ノヴェチェント美術館 インフォメーション
-所在地
Piazza Santa Maria Novella 10, Firenze
-開館時間
開館日: 月火水金土日 11:00-20:00
休館日: 木, 1月1日,1月6日,12月25日