パヴィアに行きました。
“ミラノ”をミラーノと表記しないのと同じかと思ったけど、wikipediaさんを見てみたら、なんと”パヴィーア”と書いてありました。あらま。タイピングが面倒という理由で今回はパヴィアにしておきます、はい。
観光ローシーズンにはガイドの仕事が減りますので、私的には観光ハイシーズンになります。
ただ、11月は雨が多いです。
そんな雨の中、フィレンツェから日帰りで行って来ました。
まずは、Certosa di Pavia パヴィアのチェルトーザ(カルトゥジオ修道院)へ。
Certosa di Pavia駅から徒歩で行く途中、見事に壁がぶっ壊れておりまして、見えました見えました、天候のせいで少し某シンデレラ城かと思ってしまうマジック?
入り口まではぐるりと大回りしてようやく到着、こちらが正面。
素晴らしい装飾の施されたファサード。
内部。
実はこれがすごく見たかった。
修道士さんが窓からこちら側を覗き込んでいる絵。
照明もない場所なので、はっきりしない写真ですみません。正面入り口入ってすぐ左と、右奥の身廊内の壁(クラリストーリオ部分)にあります。
教会内でのモニュメント、イル・モーロとベアトリーチェ・デステのお墓、ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティのお墓など、主要なところは写真撮影禁止になってました。
オフィシャルサイトに綺麗な写真がありますので気になる人はどうぞこちらへ。→ Certosa di Pavia
右翼廊から中庭に出てから、さらに奥へ進むと、その昔修道士さんたちが暮らしていた部屋が並んだ大きな中庭に出ました。
同じ形の建物が繋がっている形で、それぞれに中庭に面した扉があり、奥には小さな庭もあり、2階部分は寝室。
クローズ間近だったので鍵を持って出口近くにおられた修道士さんに伺ったところ、現在はここで寝起きはしておらず、横の少し大きな建物内で暮らしているそうです。
カルトゥジオ修道院という名前ですが、今はシトー会になっていて、そのシトー会修道士さん7人だそうです。
小さな美術館と小さなお店も併設してあります。
蜂蜜とか欲しかったけど瓶ものは重たいので、ミルクチョコレートを買いました。
『Trappisti』と書いてある、トラピスト修道院製チョコレート。
個人的にはトラピストバター飴が大好き。(厳律シトー会がトラピスト会。)
滑らかではないざらざら分離したような味わい。(ディスってる訳ではない正直な感想)
乳化剤は大豆レクチン、香料は自然のバニラ。変なものを入っていませんので、あの某有名メーカーの板チョコとかより相当良いです。(だけど、もうちょっと味をどうにか…あ、ここは素朴な味と言えば良いのか。)
雨の中、電車にまた乗って、パヴィア中心地へ。
まずは、Ponte Coperto ポンテ・コペルト。コペルトという名前の意味どおりで、屋根で覆われている橋。
南側から北側を見て、川の流れは左から右。
フィレンツェのアルノ川とは逆方向の流れなので、なんだか違和感を感じます。どうしても川が逆流しているようで危機感を感じ…。
右奥に見えている建物は、パヴィア大聖堂。
橋から割と近くにあるのは、サン・ミケーレ・マッジョーレ教会。
ファサードのロマネスク装飾。たまらん。中にある柱頭の装飾もすばらしい。
教会奥の主祭壇への階段は柵で閉まっていますが、ボランティアの方にお願いすると色々と説明しながら中まで入れてもらえます。
これが、階段を登ったところ、主祭壇前のモザイク。
手前の線はラビリントの一部、上の人物は月(1月とか2月とかの)を表します。
ロマネスク時代のこのモザイクは後に主祭壇の下に隠れていたのが、主祭壇移動の時に発見されたんだそうです。
1ユーロ入れると綺麗に照明が点灯します。
身廊中ほどの床に、この白いプレートが嵌め込まれた場所があります。
フェデリーコ・バルバロッサもイタリア王としての戴冠を受けた場所。
王冠はコローナ・フェッレアと呼ばれている、キリストが磔にされた時の釘を裏に貼り付けてあるもので、現在はモンツァにあります。
この後、ヴィスコンテオ城内の市立美術館に行きました。
そしたら、ここにもとても親切なボランティアの方がいらっしゃって、平日でガラガラの美術館内をほぼ貸し切り状態で案内していただきました。
想像以上にヴォリューミーで書き出すと止まらない気がするので省略しますが、ここから最初に行った約10km先の修道院まで全部敷地だったそうで、物凄い広さですよね。
ちなみに週末は、城の塔の上に登ったり、上の階の1800年代の美術コレクションやらも公開されていたり、パヴィア大聖堂の地下も見学できたりするそうです。
次に来る時は週末にします!
これはボランティアのおじいちゃんのお気に入りの作品。↓
絵を見ながら移動すると、ずっと目で追いかけられているような。
その後は帰りの電車の時間まで、街の中をうろうろしました。大聖堂ではミサの最中、写真は撮りませんでした。
日が短くなったのを実感する暗い街も素敵です。
中世の塔がまだ残っています。
パヴィア大学の中庭。
「ドットーレ!ドットーレ!!!」という声が何回も聞こえました。
学士(ドットーレ)取れたみたい。おめでとう。
サン・ピエトロ・イン・チェル・ドーロ教会内の聖アゴスティーノの棺。
もうちょっと歴史的な背景も一緒にブログ記事にすればよかったかな、と思いつつも、ま、いいか。ま、いいんだ、、と今日のところは〆ます。