美術鑑賞の旅 〜 持ち物・カバン・服装

旅の準備

旅の準備 基本: パスポートと現金、カード類

海外旅行に行く時にもちろん忘れてはいけないのが、パスポートと現金、カード類。
その次に、旅に便利な持ち物。
イタリア国内で美術鑑賞を目的とした場合のおすすめグッズの紹介です。

私物なので、ちょっと趣味が傾きます。
美術館や教会めぐり、歩く距離は長め、あまり重たく嵩張るものは持ちたくない場合の持ち物がメインです。

美術鑑賞の旅 服装 小物

春夏

  • サングラス
  • 折りたためる帽子
  • 最低膝丈以上長さのあるパンツかスカート
  • スカーフ

サングラスは、イタリアの夏の強い日差しに長時間晒される時、やっぱり快適です。
日差しが強すぎると頭がくらくらしてきて、暑さがup。
あとは、夕方西方向に歩く時、進行方向真正面の太陽はかなり厳しい!

美術鑑賞の旅 帽子
謎ポーズをかましている私、この潰しても大丈夫な帽子をよくかぶります。

帽子は、美術館内でかぶっていると周りの人に迷惑ですよね。
教会内では女性はかぶったままでも良いのですが、屋内で頭が蒸れるのも嫌ですし、カバンの中に仕舞えるタイプの帽子が吉。

スカーフは春夏の季節に本当に便利です。
湿度が日本に比べると低いので、暑い日でも教会内は寒いことがあるので、ひやっとした時に羽織ったり、
または日差しが強すぎる時に頭や方から被ると紫外線避けに。
そして、何より教会の中にはキャミソールや肌の露出の多い服装では入れません。暑い日に薄着になるのは当然ですが、教会に行くか行かないかで服を考えるよりも、とりあえずスカーフをカバンの中に入れておいた方が、突然見つけた気になる教会にも入る事ができます。

そして、膝丈以上のパンツかスカート
これは上記と同じ理由で教会に入る為です。
もし入場直前に自分が短パン姿である事に気づいたら、スカーフを腰に巻く手もありますが、きっとそういう人は上も露出が多いはずなので、要スカーフ二枚!
二枚用意しておくよりは、旅全体を考えて常に膝丈以上にしておいた方が無難なのではないかと思います。

秋冬

美術鑑賞の旅 スカーフ
スカーフ色々
  • スカーフ
  • 撥水加工のフード付きジャケット
  • ライトダウンジャケット

スカーフは秋冬でもこまめな気温調節に。
あと、電車移動する際、ジャケットを脱いでも微妙に寒い場合もあるので便利。
大きさや素材は色柄、季節や用途に合わせて。
旅行のお土産として購入するのも良いですよね。
上の写真のチェック柄二枚は大学時代にカンボジアで購入、その右隣の緑はシンガポール?のお土産で頂き物、一番右はZARAのセールで€4とかだったような。左端はどこで買ったか不明の夏用、その右隣はイタリアメーカーFurla。

ライトダウンジャケットは不要な時にくるくる巻いてコンパクトになるものが便利ですね。
真冬で冷える時は、下記のジャケットの下に重ねて着られます。

撥水加工のジャケットは、突然の雨天や、折り畳み傘を出すのが面倒な場合も便利です。
雨を考えるとやっぱりフード付きがおすすめ。
アウトドアメーカーなどで各種扱っていますが、あまりにアウトドア!!となってしまわないようなデザインが個人的には好きです。
ポケットも多めにあると便利。

作品撮影用カメラ

美術鑑賞の旅 カメラ
Sony α6000

旅行中どこへ行っても、写真はスマホで済ませる事が多くなってきている昨今、
重たいな、と嘆きながらでもカメラを持っていった方が後での満足度が高い気がします。

私のカメラはもう随分前に購入したもので、広角とズームとどちらも対応できる重いレンズが付いています。
カメラは好みで色々ありますし、良いカメラで最高の写真が撮れればいいですよね!

 

作品鑑賞用 単眼鏡

美術鑑賞 単眼鏡
Vixen Multi Monocular

カメラで撮るよりも、自分の目でそのものをじっくり鑑賞したい!という場合はこちらの単眼鏡がおすすめ。

大きな祭壇画だったりすると、作品の下の方は良く見えても、上の方はとんでもなく高い位置にあったりします。
そんな時にはとても良いアイテムです。
手のひらサイズなのも良い!

最近は、インターネット上で検索すると美術作品の画像はわんさと出てきますので、自分で写真を撮る事の意味ってなんだろうとたまに思います。
特に有名作品ですとカメラ好き半プロが撮ったような良い画質が沢山転がっています。

写真を撮る時にファインダーやスマホ画面を覗いている時間より、作品を自分の目で直接観て感じられる色の奥深さや輝き、びっくりするような手の込んだ細部に没頭する時間を大切にしたいと思ったり、
でも、それでも自分の観た作品を、どの瞬間に、どの部分を、どんな状況で、誰と一緒に、それを写真に残したかったり、カメラロールの順番を後から見返して追体験をしたり…。
あとは、やっぱり大量の作品を観るとやっぱり忘れてしまいますしね。

写真も目で観る事も両方大切!

あと、Instagramで美術作品だけでなく建築にも、というコメントを寄せていただきました。
なるほど良いですね!

耳栓 or ノイズキャンセリングイヤホン

旅の必需品
Google Pixel Buds A-Series (ノイキャン機能無しモデル!スマホ購入時に無料注文。)

美術館がやたら騒がしいかったり、または静かなだけに他の来館者の囁き声が気になったり、
そんな時には耳栓、もしくはノイズキャンセリングイヤホン。

作品の置かれている環境、作品を鑑賞する自分の状態をコントロールする事も大切ですね。

ちなみにこちらもInstagramより。
他に良いアイデアなどありましたらコメントください😄

美術観賞用ガイドブック or 行き先と簡単な情報を記した紙 or データ

美術鑑賞 ガイドブック
Guida rossa ROMA

ガイドブックは色々ありますのでお好みですが、美術品を漁りたい探検付きの方におすすめは、Guida rossa グイダ・ロッサ。TouringClub.com
イタリアで王道のガイドブックシリーズで、文字情報が多め。(写真多め版もあります。)
とても小さなスポットや作品名や芸術家の名前などが無駄なく簡潔に記してあるので、そっけない見た目の割に充実しています。情報がメインですので、イタリア語も読みやすいです。

美術鑑賞 ガイドブック グイダロッサ
グイダ・ロッサの中身。

ただ、やっぱり紙媒体は重たいので、ある程度自宅で旅のルートや下調べが済んでいる場合は、
グーグルマップをスクリーンショット→プリントアウト→目的地に目印をつける→目的地の開館時間など最低限の情報を書き込む、を紙っぺら一枚で持ち歩く方法もあり。
別にスマホ一つで済ませる事もできるのですが、スマホで写真を撮る場合はバッテリー消費が気になりますので、こんな簡単なやり方でも良いのではないかと思います。

あとは、全部スマホにデータを入れておく方法。
グーグルマップに印をつけて、メモも書き込めますし。
普段使いしているメモアプリでもいいですし、何でもok!
ただし、イタリアは石造の建物内に入ると電波が入らない事が多いので、オフラインでも使えるようにデータはオフラインでも使えるようにしておいた方がいいです。
最近はどの美術館もチケットがPDF化されていますので、このチケットも予めダウンロードしてオフラインで表示できるようにしておきましょう。

美術鑑賞の旅のカバン 〜 メイン・サブ

 FJALL RAVEN Totepack 

美術鑑賞の旅のカバンは、二つ用意すると便利です。
何故ならば、美術館内のクロークを利用できる場合、又は、大きなカバンを持ち込むのが禁止されているところもありますので、両方に対応できるようにしたいです。

で、大きい方のカバンは、リュックになるタイプがおすすめ。
なぜなら、やっぱり肩で背負った方が移動が楽。

そして、美術鑑賞の鬼門、荷物預けがあるからです。
同じ都市でも、管轄は同じでも、美術館毎に規則が異なる事が多いです。
全ての形のリュックサックは必ずロッカーに預ける事が義務だったり(例:ヴェッキオ宮殿)、その逆であまり大きくない荷物や内容量が少ない場合はリュックサックでも預かってくれない場所(例:ウフィツィ美術館)もあります。
その他に個人的な都合で、荷物を持ち歩きたかったり、重たいから預けたかったり。

そんな時に上の写真のようなリュックにも肩掛けカバンにも、手持ちカバンにもなったりする形がとても便利です。
ただし、荷物を預けてしまうと貴重品は手で持ち運ぶことになってしまうので、最小限の美術館内だけのスタイルを作る事のできる、小さなポーチ等を用意しておくと快適に過ごすができます。

旅行用バッグ
美術館内用ポーチ色々。電車内でも便利。

美術鑑賞の旅の非常食・おやつ・飲み物

旅の非常食 おやつ
Coopで買ってきたスナック

マニアックな箇所に行こうと主要観光ルートから外れたりすると、食事処が見当たらない場合もあります。
そんな時のために、又は小腹が空いた時用に非常食をカバンに忍ばせておくと安心。

むしろ、レストランに入って1時間以上(サービス遅め)時間を費やすよりも、花より団子より美術!!!
という場合には、歩き食べができる形状と、必要なカロリー摂取ができるもの、小さくコンパクトである事が条件です。
なので、登山とかトレランの行動食を参考にすると良いかと思います。
上の写真で袋に入っているナッツとかドライフルーツは、ジップロックにミックスして入れておくと食べやすいです。

もちろん水分も忘れてはいけませんが、美術鑑賞という旅の目的上、館内への水の持ち込み制限がある事に留意する必要があります。
最近、おそらく文化的教養を得る機会のなかった可哀想な若者が、アクティヴィストとして美術作品を攻撃する事が稀にあります。
そういったタチの悪い行動を予防する目的で、コーラやファンタ、お茶など色付きの飲料が持ち込みになってきています。
中身の確認できない水筒も不可、など。
なので、水は500ml以下のペットボトル市販品が無難です。どこでも売ってますので、買い足したりもできます。

 

言わずもがな、歩きやすい靴

そして最後に、美術鑑賞の旅に必須なのは、靴。
やっぱり靴は大切!

マイナースポットを廻る場合は特に交通公共機関の最寄駅、バス停、そんなものはあまり当てになりません。
かなり細かい道の見過ごしやすい場所に入り口があったり、google mapsに出ている表示がズレていたり、近道かと思ったらすごい上り坂だったり、
想像以上に歩いてしまう事が多いです。
しかも、日本にはあまりない石畳。石もグラグラしてたりすり減っていたり、バリアフリーとは程遠い地面が多め。

個人的には、そんな地面を足裏で感じる事のできるベアフットシューズが安全で快適だと思います。(普段から履いて足裏を鍛えていないと膝などを悪くします!)
中でも地下足袋が気に入っていて、仕事の時もたまに履いています。
マルジェラ足袋ブーツは、うーん、短時間用!

普段あまり歩き回らない人は、足を保護するクッション多めの靴の方が良いですね。
あとは、雨の場合もやはり考え、かつ、自分で落ち込んでしまう程ダサい格好にならないようにデザイン性も考えて。
ドレスコードがあるレストランやオペラの鑑賞会などへ行く予定の場合は、もちろんそれ用に用意しておくのも忘れずに。


タクシーで直接行くのももちろんアリですが、ぼったくりや乗り方には気をつけてください。
こちら↓にタクシーの乗り方について書いています。

では、良い旅を! Buon viaggio!!