ヴァザーリの回廊 ヴェッキオ宮殿〜ウフィツィ美術館 :期間限定オープン

ヴァザーリの回廊 ヴェッキオ宮殿-ウフィツィ美術館

Facebookページで以前お知らせしていました、ヴァザーリの回廊一部オープンのニュース、
つい先日にオープン!
なんと1871年からずっと閉まっていた場所です!
1871年とはイタリア王国の首都だった時代が終わった年。

ヴァザーリの回廊と言っても、去年まで見学する事のできたウフィツィ美術館〜ピッティ宮殿の間の自画像コレクションのあった部分ではなく、ヴェッキオ宮殿からウフィツィ美術館の間
この両方の美術館は、市立と国立という管轄の違いがあり、その垣根を超えてのオープンです。
公開日の式典では、ナルデッラフィレンツェ市長とフランチェスキーニ文化省大臣がそれぞれの扉から出てきて、ヴァザーリの回廊内で握手を交わし挨拶をしていました。

建物の外側から見ると、ニンナ通りから見上げたところ、ここ↓です。

 

ニンナ通りより

ヴァザーリの回廊 ヴェッキオ宮殿〜ウフィツィ美術館

早速予約を取って行ってきました。
ヴェッキオ宮殿とウフィツィ美術館の間にある場所なので、両方の美術館に入れる共通チケットプラス、予約料4ユーロになります。トータルにすると今の時期は27ユーロ(特別展示などで入館料が変動します)。通常のウフィツィの予約入館も予約料4ユーロプラスなので、それを考えるとお得です。

1、ヴェッキオ宮殿

ウフィツィ側のチケットオフィス予約番号を告げ支払を済ませてから、共通チケットを持ってまずはヴェッキオ宮殿に入場します。

ヴェッキオ宮殿入場からヴァザーリの回廊入場の指定時間まで1時間の余裕があります、これがヴェッキオ宮殿での見学時間になります。

 

五百人広間

 

写真の場所はヴェッキオ宮殿内の五百人広間。
奥の深いおもしろい部屋で、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵が壁の後ろに眠っているかもしれないという場所でもあります。
他にも、隠し覗き窓があったりします。

2、緑の間 Camera Verde |ヴァザーリの回廊入り口

順路に従いそのまま上の階へ行き、緑の間Camera Verdeへ向かいます。
ヴァザーリの回廊へ入る人用の指定秋ご場所です。
この部屋にはブロンズィーノの傑作、エレオノーラの礼拝堂があります。天井のリドルフォ・ディ・ギルランダーイオが描いたフレスコ画も素敵です。

こちらが緑の間Camera Verdeの回廊入り口の扉。
時間になってもまだ閉まっていました。
そこで待機していた係の人にチケットチェックをしてもらって列を作って並んでいると、
扉の向こう側からかちゃかちゃ、と鍵を開ける音がしてきます。

 

ヴァザーリの回廊 入り口

 

 

3、ヴァザーリの回廊へ入場!

 

ヴァザーリの回廊の一部

 

と、感動していても、この箇所の回廊の長さは10mくらいあるかな?というくらい短いです。
他の人は意外とあっさりウフィツィ美術館の方へ移動。移動時間は数秒?

でも、ここからしか見られない景色に感動!
ヴェッキオ宮殿の正面側の壁を初めてこの角度で見る!

 

 

ヴェッキオ宮殿 ヴァザーリの回廊より

 

 上の写真は、回廊に入って右側を振り向いた角度。

下の写真は、左側の窓から見える風景で、ヴェッキオ宮殿内五百人広間やサトゥルヌスのテラスの外観が確認できます。

 

五百人広間 ヴァザーリの回廊より

 そんなこんなで、とても短い距離の感動を味わっって、
どんなに粘っても多分4分くらいで、、、 

4、ウフィツィ美術館へ入場 

 

金属探知機

 

 通常の入場口からの場合と同じく、ちゃんと荷物検査があります。

この期間だけのためにこしらえたであろう、車椅子用のスロープもあります。

 

ウフィツィ美術館側

 

あっという間のヴァザーリの回廊移動でした。

でも、ヴェッキオ宮殿とウフィツィ美術館、両方を見学したいという人にはうってつけの新しいコースです。
このコースの良いところは、このヴァザーリの回廊の一部を通れる他に、
実際的なところでウフィツィ美術館に入るまでが早い!

というのも、この日は丁度午前中に臨時閉館があり、外はまだ中に入れない人たちで大混雑していました。
それを横目にヴェッキオ宮殿には並ばないで入り、空中回廊は時間通りに通れてウフィツィ入館。
通常のウフィツィ美術館の予約者は30分前後待たされたり、中の荷物検査も長蛇の列になったりする事を考えたら、もう最高。
セレブだけが通れた通路を通りながら、本当にセレブな気分になれますよ!

 

 現在は非公開!ウフィツィ美術館とボーボリ庭園間のヴァザーリの回廊はオープンしています。