イタリアでタクシーに乗ろうと思って道端で手を上げても無視されます。
どうやって乗るかというと、方法は二種類。
- 指定のタクシー乗り場で乗る
- 場所を指定して呼ぶ
ここではフィレンツェを例にご説明しますが、イタリア国内タクシー会社が違っても、どこも似たような方法です。
1、タクシー乗り場
空港や鉄道駅、街の中心部の要所にちらほら乗り場があります。オレンジ色の地に黒でTAXIと書いてあるシンプルの看板が目印。
意外と見落としてしまう事もあるので、こちらに印をつけた地図を載せます。
*このマップはCupola-e-Nuvola管理人が作成したものです。変更があっても責任は負えませんのでご了承ください。
ただし、混雑期は街中のタクシー乗り場で待っていても全く来ない場合も多いです。
そんな時は以下の方法で呼び出します。
2、場所を指定して呼ぶ
2-1 ホテルのレセプションで呼んでもらう
ホテルの前までタクシーが来てくれるので、スーツケースがある時でも楽に移動できます。
大きなイベント日でタクシーが出払っている!なんていう時でなければ、市内ホテルには大体5分くらいで来てくれます。混みそうな日程の場合は事前に予約をしてもらっておけば安心です。
2-2 自分で呼ぶ
タクシー乗り場まで遠い場合、もしくはタクシー乗り場で待っていても、全く来る気配がない場合など、自分で呼べます。
・電話で
直接タクシー会社の電話をして、来て欲しい場所(目印を電話する前に考えておきましょう)タクシーが何台必要かを伝えると、
あと何分で来るかと、そのタクシーの車体番号が伝えられます。(会社によって自動音声確認だったり、確認のメッセージが届いたりします)
簡単なやりとりですし英語ok。
So.Co.Ta (4242Taxi Firenze) +39 055 4242
CO.TA.FI (Taxi Firenze 4390) +39 055 4390
・メッセージ、メールで
電話は苦手!という人は、メッセージも可。割とすぐに手配してくれて確認メッセージが届きます。
ただ住所を的確に入力する必要があり、タクシー侵入禁止ゾーンだとリクエストが弾かれます。
WhatsApp +39 3346622550 / +39 3338077555
Mail info@4390.it *メールだとすぐに返信はないかも?また使ったことはないです。
・スマホアプリで
–TAXI move www.taximove.it/
対応エリア: フィレンツェ、モデナ、ピサ、ブレーシャ、レッジョ・エミーリア、リヴォルノ、シエナ
–appTaxi www.apptaxi.it/home-en/
対応エリア: フィレンツェ、ヴェネツィア、ヴィチェンツァ、パドヴァ、トレヴィゾ、モンツァ、トリエステ、ポルデノーネ、ヴィアレッジョ、ラグーザ、ヴァレーゼ、等
今の所2種類あり、appTaxiのみ英語対応。
共にイタリア国内エリア拡大中で、フィレンツェ以外の他の都市でも使えます。
まだ私は利用した事がないので使用感などは分かりませんが、事前に予約もできたりと、タクシー運転手さんによるとなかなか便利だそうです。
→アプリだけダウンロードしていじってみました。(下のスクショ画面、ちょっと古いものですが現行のも大体同じ機能)
自分の居場所がGPSで出る他、地図から任意の場所を選んでタクシーを呼ぶ事ができます。
すぐに呼ぶか、日時指定か、車種、エアコン付き、英語対応、犬を連れているか、なども選択可能。
乗車人数と荷物の数、呼び出し料金、夜間料金も出るので、「空港から定額料金なのに高かった!!」と勘違いする必要もありません。(下記の項参照)
見積もり料金では交通量によって所要時間が変わるので、その目安も出てきます。
支払いはカードを登録しておいてアプリで決済するか、直接支払うか選べるようです。
タクシーの料金について
料金改定もありますのでここにはっきりした金額は書きませんが、空港〜市内、市内〜アウトレット、など距離が決まっている場合は定額制です。
タクシーをホテルや指定の場所に呼ぶ場合は数ユーロ上乗せ、他にもスーツケースの個数、人数が4人以上、夜間-休日料金、市外料金、の計算もくっついます。
逆に夜間の女性1人での乗車、車椅子の人、病院へ行く場合は割引もあります。
なので、イタリアでタクシーに乗ってぼったくられた!と思う人も多いのですが、実はこういった細かい計算がくっついているだけの場合も多いです。
早とちりをしないためにも、そして、実際にボッタクリの被害に合わない為にも、乗車前に「〜まで料金はいくらくらいかかりますか?」と聞いておくのがおすすめです。
タクシーの運転手も人間なので、話が弾んだりすると支払いの時に端数を切って「〜ユーロでいいよ。」なんて言ってくれる事もあります。
逆に細かいお釣りはチップとして取っておいて、と言うとスマートですね。
料金はアプリで試算ができる(はず)ですが、ぼったくり防止のフィレンツェ市公式料金表がこちら↓
Tariffario taxi | Comune di Firenze
タクシー会社が違っても地区が同じであれば料金は変わりません。
上記リンクの『Allegati – 添付』の欄にある 『TABELLA “TARIFFE TAXI” DAL 01/05/2024』が今(ブログ更新時)の最新です。
非常に読みにくい不親切な表がイタリア役所感を醸し出します。
物好きな方は解読してみてください。
イタリア タクシー問題
・ぼったくり
空港からフィレンツェ中心街までは定額料金ですが、メーターを倒されて通常よりも高い料金を請求されるケースがかなりあるようです。
指摘をしても、「定額料金はもうなくなった。」と返答されるケースも。
そんな場合は料金表ページをスマホに表示させて見せたり、その場でタクシー会社のオペレーターに電話などの対応をすると良いかと思います。
それでもダメなら、運転手の顔写真とナンバープレートとメーターの写真をきっちり撮って、交渉中のビデオも撮って、解読可能で必要事項を書いてもらった領収書をもらう、など。
これは外国人だから被害に遭うというものでもなく、イタリア人も被害に遭います。
・タクシー少なすぎ 来ない!
最近は特に需要に対してのタクシー数が少なく、観光シーズンはタクシー会社に電話しても長いこと繋がらない、呼んでもすぐに来ない事が多いです。
対策として行政がタクシーライセンスを新たに発行しようとしても、タクシー運転手がストライキや組合としての抗議をするといった事態が相次ぎ、なかなか改善は難しい状況です。
ですので、空港や駅に向かう場合はタクシーの予約はしておいた方が安心です。
ぼったくり発生の度にタクシーライセンスを新たに(ぼったくり件数 x 2)発行するとか、そうしたら状況マシになるのではないかと妄想します。
イタリアのガイドライセンスも相変わらず迷走中。
少し前に個人的に考える事をここ↓に書きました。
以上、”イタリアでのタクシーの乗り方、フィレンツェタクシー乗り場” でした。
フィレンツェ情報はこちら↓