フィレンツェでのマイナーな*展覧会2つのお話をしたいと思います。
*メジャーなところでは、ストロッツィ宮殿での『ヴェッロッキオ、レオナルド・ダ・ヴィンチの師匠展』があります。
ピッティ宮殿には、4つも美術館が入っているので一番有名なパラティーナ美術館の他は若干目立ちません。
で、若干目立たないところがこちら。
Museo della Moda e del Costume モードと衣装美術館
Animalia Fashion 敢えて直訳〜動物界ファッション展
Museo dell’Arte Moderna 近代美術館に入る前に右に曲がってそのまま何も考えずに進めー、って感じで行き着くのがこの美術館。
ファッションに詳しくない人(私みたいな人)でも楽しめます。
展覧会最初の部屋は、まず、迫力のある黒い大きなドレス。
ジョンガリアーノ(マルジェラ)デザイン。
これだ↓ けど、静止の状態と動画ではかなり違って見えるものですね。
そしてふと、同じ部屋の左側の壁を見ると、
蜘蛛がいっぱい!おお、と思って進みます。
すると、蜘蛛をテーマにした作品群。
靴やバッグも蜘蛛。
展示品は、デザイナー別ではなく、こうやってテーマ(生き物)ごとに集められています。
白鳥がテーマの部屋↓
ドレスの後ろにあるのは、「レダと白鳥」という絵画作品。ティントレット作。
そんな感じで、こっちは海の生き物。
後ろにあるのは、ブオンタレンティのデザインのパネル。
同じ部屋には、バッグとサンダル。
素材感がにくいです。(手軽に携帯で撮った写真ゆえ、細部の魅力が全く伝わりませんが。)
なんか、貝殻が置いてあるよ?と思ったら、
しゃがんで覗き込んで見ましょう。
シャネルマーク。
精巧にできた貝殻の形をしたシャネルバッグでした。
イリスヴァンヘルペンの不思議な靴の後ろには、つんつんしたフグ。
虫がくっついてるー!
これ、つるっとしたアクリル樹脂(?)の中に虫が閉じ込められていて、さらに上からも虫をくっつけてあるっていう、結構虫、虫感が出てるバッグ、
プラダでした。
ダミアンハーストとのコラボで、限定モデルとのこと。
お隣には、虫図鑑と虫を模したブローチ。(デザイナーはいろいろ)
ちなみにここで忘れてはならないのが、保存の為に低く抑えられた照明の部屋にある、エレオノーラ・ディ・トレド(大公妃)のドレス。16世紀のオリジナル。
奥には、コジモ一世の服も。(写真左奥)
また現代に衣装の展示に戻って、こんな素敵な細部を眺めてみたり。
素晴らしき手仕事。
ファッションに関しては意外と沢山見どころのあるフィレンツェ。
以下の場所がファッションとその関連の美術館です。
- ここピッティ宮殿内モード衣装美術館
- 同じくピッティ宮殿内、大公たちの宝物館(ジュエリーコレクション)
- グッチ美術館
- フェラガモ美術館