モナ・リザ、背景の中の橋が工事に入りましたって。

モナ・リザ レオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダ・ヴィンチ – モナリザの背景の橋

世界の名画とよばれるこの絵、背景に描かれている橋がアレッツォ近郊にあるブリアーノ橋 Ponte Burianoと特定されたのは、2011年の事です。
E’ ufficiale : il ponte dietro alla Gioconda è quello di Buriano
美術史家カルロ・スタルナッツィ氏が1992年には公表していたのが再確認されたというニュースでした。
ここには、モナリザのこちらから見て右目に、『L』(モナ・リザのLの頭文字)、左には『S』(サライの頭文字)で、橋の右側には『72』という数字があり、それはカバラの考え方だと神の名前を構成していて、新約聖書だと7と2は黙示録を表すものだ、と書いてあります。このあたりの話は賛否両論。

モナ・リザの絵にちなんでブリアーノ橋はジョコンダの橋とも呼ばれています。モナ・リザの本名はリザ・ゲラルディーニで、ジョコンドさんと結婚したので、”ラ・ジョコンダ“とイタリアでは一般的に呼ばれます。モナ(モンナ)は古い言い方で、”奥様”という呼称。ピエロ・デッラ・フランチェスカの母がフランチェスキの奥さんなのでフランチェスカと呼ばれたのと同じような感じ。

 

その橋は現在、重いトラックも通る交通量の多い区間にあります。1240年に建てられたものがこのままだとよろしくないという事で、工事に入ったそうです。それが、この下のTGRのニュース。ぼーっとテレビのニュースを見ていたらやっていたのが、動画にありました。
Partiti i lavori al “Ponte della Gioconda”
700.000ユーロの予算で、二ヶ月の工期になるそうです。
工事期間はこの橋が通行禁止になるので、迂回路を通る必要があるのですが、ニュースでおばあさんが「うちの娘が轢かれそうになったわ、危ないわよ!」という、狭い道が迂回路になり、しかも目的地まで行くのに15分余計にかかってしまうという事で、なかなか大変そうですね。早く工事が終わればいいですけど。

 

関係ないですけれども、このあたりはトスカーナ州の自然保護地区になっています。このページを見たら行ってみたくなりました。
Riserva Naturale Regionale Ponte a Buriano e Penna
秋のお散歩にいいかもしれません。

 

モナリザの橋の現在: グーグルマップ

これが、橋の姿。モナリザの雰囲気出ていますかね?