ローマ コッペデ地区 /コッペデ設計色々

コッペデ地区 ローマ


コッペパンみたいな名前からして好きです。コッペデ。
発音アクセントは最後のeの上なので、「デ」を強調して読みます。

ローマ コッペデ地区 – ジーノ・コッペデ Gino Coppedè

ローマテルミニ駅からバスでちょっとのところにある、Quartiere Coppedè コッペデ地区と呼ばれる界隈です。
折衷スタイルと呼ばれる中世、ルネサンス、バロック、アールヌヴォー、エジプト、などのいろんなエレメントを同じ建物の中にぎっちり入れ込んでゆくデザインで、Gino Coppedè ジーノ・コッペデ という建築家の作品です。
この界隈18の建物を設計したのが彼なので、この地区の名前が彼の名前を冠して”コッペデ地区”呼ばれます。
一時は悪趣味と言われましたが、最近再評価がなされています。



建物正面から、真ん中のアーチの下を通り、

コッペデ ローマ


いえ、嘘をつきました。本当は、道順は逆で通ってます。
なので時列的には逆回しにゆきます。


この建物には、いくつか入り口があって、これはその一つ。
どこからどこまでも凝ってます。照明は鍛造です。

コッペデ地区 建物のエントランス





こちらは、Palazzo del Ragno 蜘蛛の屋敷
ごちゃ混ぜ感がたまりません。軒下の垂木も彫刻が施されています。

コッペデ 蜘蛛の屋敷





こちらはイスラム的な要素も含まれ、、

コッペデ イスラム




広場の真ん中に同じくコッペデ設計のFontana delle Rane カエルの噴水があり、その奥はPalazzo delle Fate 妖精の館
ディズニーランドよりも本気でおとぎの国?

コッペデ ディズニー




壁に絵が描かれていまして、こちらの写真は左面側。

コッペデ フィレンツェ


窓の左の黒い服の人はダンテ、窓の右の黒い服の人はペトラルカ。共にフィレンツェ出身の作家です。
さらにその右の引っ込んだ壁にはフィレンツェのクーポラ、ジョットの鐘楼、ヴェッキオ宮殿などが見えます。
葉っぱに隠れて見ていませんが、”FIORENZA BELLA” 美しきフィレンツェ と書かれています。
コッペデはフィレンツェ出身、美術も生まれた街で学びます。


アドルフォ・コッペデ Adolfo Coppedè


ここまでのジーノ・コッペデよりも、フィレンツェで仕事を残すのはその弟のAdolfo Coppedè アドルフォ・コッペデ。彼も建築家です。

フィレンツェ コッペデ


アドルフォ・コッペデの主な作品は、こちら↑Villa Pagani ヴィッラ・パガーニ
オルトラルノと呼ばれるアルノ川を渡った後の地区のさらに奥にあります。



アドルフォ・コッペデ フィレンツェ


中心部よりちょっとだけ外れた住宅地、Via Orcagna オルカーニャ通りにあるこの建物もアドルフォ・コッペデによるものでCasa Antonini アントニーニの家
周りの建築デザインとはちょっと異質で目立ちます。
残念ながら保存する事を考えていなかった時代にてっぺんの方は少し改築されてしまいました。
使われている美しいタイルは(これだと見えにくいですが)ガリレオ・キーニによるものです。
ガリレオ・キーニはこの近くに工房を持っていました。


パラッツォ・ダドリー COS 
画像はwikipediaより

そして、一番有名というか、立地からよく目にするのはこの建物。
ブランドショップが立ち並ぶVia Tornabuoni トルナブオーニ通りにあるPalazzo Dudley ダドリー邸
1600年代に建てられたものですが、1900年代初頭になって改築しています。この時の設計がアドルフォ・コッペデ。
もともとは、とんがった部分が建物の上の部分まであったのですが、改築の注文者Navone(大船)という苗字からアイデアを得て、建物を船の形に似せています。
この中にはCOSってお店が入ってて、ちょこちょこ買い物をしがち…


マリアーノ・コッペデ Mariano Coppedé

ヴェッキオ橋 コッペデ


こちらは、超観光地のフィレンツェ ヴェッキオ橋です。
橋の真ん中にこのような彫刻があります。
これは、ヴェッキオ橋の上のベンヴェヌート・チェッリーニの胸像で、生誕400年を記念して1900年に建てられました。
製作したのはRaffaello Romanelli ラッファエッロ・ロマネッリ、台座部分のデザインもロマネッリですが、制作はコッペデ兄弟の父 Mariano Coppedé マリアーノ・コッペデも担当しています。
当時マリアーノは売れっ子の彫刻家、職人でした。
息子らはこの父の折衷スタイルを受け継いだものです。

他にもミラノやジェノヴァにもコッペデ設計の建築がありますので、また機会があればご紹介します。