サン・ジミニャーノ年末年始 と拷問博物館

サン・ジミニャーノ 年末年始 風景


遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
年末年始は仕事の関係で中世の塔の残る San Gimignano サン・ジミニャーノに行っておりました。
一番高い塔Torre Grossa グロッサの塔からの景色です。↑

そしてこちらは、この塔の上から2016年最後のお日様。

サン・ジミニャーノ 年末

一応毎年確認する必要はありますが、年末年始だからといって全てが閉まっている訳ではありません。12月31日などは特に平日でしたら通常通り。元旦も時間帯に注意が必要なものの、観光地ですので開いているところが多いです。
ゆっくりこんな場所で年末年始を過ごすのもいいかと思います。






ところで、いきなりですが、

サン・ジミニャーノ拷問博物館 Museo della Torutura di S.Gimignano


年末年始に何か関係があるのかというと、全くないです…!
拷問器具など、どうやって使っていたか説明も付いていて、自分が拷問を受ける心配がない状況だと安心して楽しめる(?)サン・ジミニャーノにある変な博物館。

上の写真のは体を引っ張る拷問器具。

ただ偽の歴史の産物、中世の拷問器具Cintura di castità 貞操帯などもあるので全部は信じない方がいいかなと思いました。


使い方はともかく、可愛い顔のマスク。
左側のはツノがかわいらしい。

拷問博物館 サンジミニャーノ




こちらは、魔女が使っていたとされる道具に植物や虫など。

魔女 拷問博物館

悪名高い魔女裁判などはありましたが、本当に存在したかどうか怪しい存在の魔女の道具まで。
こういった道具を見ていると、今もてはやされているフィトテラピーや自然療法を想像させられます。でも、手前のトゲトゲの植物は毒性!
民間療法を施す人を白魔術の魔女と呼んだり、とかもありましたしね。


指挟み機。いたいーーーーーーーー!

指挟み機 拷問博物館

たしか、どこかの教会にも違う形であったような。思い出せない…。



拷問器具ばかりでもなんなので、
またいきなりですが、聖人です。

聖ジェミニアーノ – ジミニャーノ

聖ジミニャーノ

Taddeo di Bartolo タッデーオ・ディ・バルトロの手よる、この街の守護聖人サン・ジミニャーノ、聖ジミニャーノの図。(部分)

発音の仕方が聖ジミニアーノ、それか聖ジェミニアーノ、ジェミニャーノだったのがなまってジミニャーノになったそうです。
もうなんだって良くなってしまいそうな名前のバージョンです。

聖人が手に持っているのは、サン・ジミニャーノの街。塔がいっぱい建っています。
聖ジミニャーノは、モデナの司教。フン族のアッティラからこの街を守ったという事で、守護聖人になりました。
アッティラは西ローマ帝国崩壊の原因の一つとなった人ですね。こんな中部イタリアまで南下したのかどうかは…伝説ですし謎です。

この作品は、上の写真のグロッサの塔の付け根部分にある市立美術館Museo Civicoにあります。


インフォメーション

拷問博物館オフィシャルサイト
Museo della Tortura
同じサン・ジミニャーノに死刑博物館もありますし、
同系列で、シエナ、ルッカ、ヴォルテエッラ、モンテプルチャーノにもあります。
サン・ジミニャーノ市立美術館オフィシャルサイト
Musei Civici San Gimignano