サン・ロレンツォ教会/メディチ家礼拝堂 Basilica di San Lorenzo-Cappelle medicee

サン・ロレンツォ教会とメディチ家礼拝堂は同じ教会内にありますが、管轄が違うので入り口も別です。

教会正面から入るのがサン・ロレンツォ教会、裏の入り口から入るのがメディチ家礼拝堂です。

サン・ロレンツォ教会

メディチ家のお膝元のこの教会ではその莫大な財産を使った遺産を今でも見ることができます。

建物はの設計はルネサンスを代表するフィリッポ・ブルネッレスキ。アルノ川の向こうにあるサント・スピリト教会も同じくブルネッレスキ設計で内部空間がよく似ています。

内部には、ドナテッロ説教壇や旧聖具室などの作品と、ドナテッロ自身の墓もあります。他にもレオナルド・ダ・ヴィンチへの影響があったとされるヴェロッキオによる豪華な棺、フィリッポ・リッピの受胎告知、ブロンズィーノのフレスコ画、ロッソ・フィオレンティーノのマリアの婚姻の儀、等々。

*メディチ家礼拝堂とは入り口とチケットが別です。

 

中庭にある階段を上ると、ミケランジェロ設計のラウレンツィアーナ図書館に入ることもできます。(別料金)

ミケランジェロデザインの"溶岩の流れるような"形の階段、書見台、床のデザインなど、細部まで計算された空間です。

図書館の奥には、特別展の開催される部屋があります。展示替えの時など、教会は開いていても図書館のみが閉まっている事もあるのでご注意ください。

ラウレンツィアーナ図書館のチケットは教会のチケット窓口で買う事ができます。

 


所在地

Piazza di San Lorenzo, 9

教会一般公開時間

月-土 10:00-17:30(11〜2月)/ 10:00-17:30(3〜10月)

日曜  -休み-(11〜2月)/ 13:30-17:00(3〜10月)

*宗教行事による変更の可能性もあります。チケット売り場は閉館30分前に閉まります。

ラウレンツィアーナ図書館一般見学時間

月-金 9:30-13:30 

土日祝日 -休み-

*企画展のある時に公開になります。展示準備期間等は閉まっています。

所要時間

約30分〜1時間

サン・ロレンツォ教会オフィシャルサイト

-Opera Medicea Laurenziana--

ラウレンツィアーナ図書館オフィシャルサイト

-Biblioteca Medicea Laurenziana-


サン・ロレンツォ教会内部

数学的に計算され、美しく整った教会内部フィリッポ・ブルネッレスキの設計です。遠近法をうまく使っています。

サン・ロレンツォ教会 デジデーリオ・ダ・セッティニャーノ

右身廊の主祭壇に近い場所にあるのは、このデジデーリオ・ダ・セッティニャーノによる秘跡のタベルナーコロ(壁龕)。ルネサンス時代の天才彫刻家で、大理石の扱いが非常に柔らかく繊細なのが特徴です。

サン・ロレンツォ教会 ブロンズィーノ フレスコ画

左身廊、主祭壇近くにあるフレスコ画、アーニョロ・ブロンズィーノの作品。この教会の名前の聖人、聖ロレンツォの殉教のシーンです。鉄格子で焼かれています。左奥にはブロンズィーノの自画像、師匠のポントルモ、弟子のアッローリの姿も見られます。

サン・ロレンツォ教会 ロッソ・フィオレンティーノ

右身廊の出口近くにあるこの作品は、ロッソ・フィオレンティーノの手によるマリアの婚姻。複雑な構成、登場人物に謎があったり、おそらくカバラ数秘術に関係があると考えられています。

サン・ロレンツォ教会 フィリッポ・リッピ

左翼廊のマルテッリ礼拝堂にあるフィリッポ・リッピの名画、受胎告知。フランドル絵画の影響を受けた細部の表現で、マリア様の足元にあるガラスは美しく透き通り、彼女の純粋さを表します。

サン・ロレンツォ教会 ドナテッロ

最近修復が終わったばかりの復活の説教壇ドナテッロの作品の細部です。反対側には受難の説教壇があります。当時としてはとても革新的な構図でレリーフが施されています。現在は説教壇として身廊右左に置かれていますが、実のところオリジナルの配置は分かっていません。何度か組み立てられ、解体され、を繰り返しています。

サン・ロレンツォ教会 旧聖具室

ここは旧聖具室。ブルネッレスキ設計で、ドナテッロが後に多く手を加えます。両人は友達でもあったのですが、ブルネッレスキはもっとシンプルなままにしておきたかったので、サンタ・クローチェ教会のパッツィ家の礼拝堂では先手を打って自ら装飾を施した、などというエピソードがあります。福音記者ヨハネ(イタリア名ジョヴァンニ)に奉献された聖具室には、同じ名前のジョヴァンニ・デ・ビッチというメディチのメンバーがその妻と共に眠ります。

サン・ロレンツォ教会 ドナテッロ マルテッリ家の棺桶

見逃しがちなドナテッロの彫刻作品。珍しい籐のカゴの形をした棺桶。マルテッリ礼拝堂にあります。

サン・ロレンツォ教会 ジョヴァンニ・ディ・ビッチとピッカルダ・ブエーリの墓

旧聖具室の中央にあるのは、珍しい形のお墓、ジョヴァンニ・デ・ビッチと、その妻ピッカルダ・ブエーリのものです。ドナテッロブッジャーノが手がけました。ブッジャーノはドナテッロの友人ブルネッレスキの養子です。

ラウレンツィアーナ図書館

ランレンツィアーナ図書館内部の椅子兼、書見台ミケランジェロのデザインです。メディチ家が所有していた貴重で膨大な手書きの本を公開していました。本は当時としてはとても高価なものでしたので、研究者にとってはとても意味のあることでした。側面に書いてある文字は、そこの机にある本のタイトルを示しています。

メディチ家礼拝堂

入り口を入るとすぐの空間には、メディチ家のコジモ一世を始めとして多くの一族メンバーが眠る墓があります。

その上には君主の礼拝堂 Cappella dei Principi と呼ばれる大きな空間が開かれ、大理石や半貴石がふんだんに使われたフィレンツェモザイク、正式にはコンメッソ フィオレンティーノと呼ばれる特殊な技術を使った作品を見ることができます。

そこから更に奥へ進むと、ミケランジェロの設計の新聖具室にたどり着きます。計画は未完のままに終わったものの、部屋全体がミケランジェロの哲学、宗教観に基づいて設計されて壮大なものです。多くのミケランジェロの手による彫刻作品がこの小さな空間にあります。

*サン・ロレンツォ教会とは入り口とチケットが別です。


所在地

Piazza di Madonna degli Aldobrandini, 6 

開館時間

月-日 8:15-13:50

休館日

第2、第4日曜日

第1、第3月曜日

所要時間

30分〜1時間

メディチ家礼拝堂オフィシャルページ

国立バルジェッロ美術館、オルサンミケーレ美術館、マルテッリ邸、ダヴァンツァーティ邸、と共通のページです。)

-Museo delle Cappelle Medicee-


メディチ家礼拝堂 ミケランジェロ 偉大なるロレンツォとジュリアーノの霊廟

右の聖母子像ミケランジェロ作、左は弟子のモントルソリ作の聖コズマ。この写真には写っていませんが、右にはもう一人の弟子ラッファエッロ・ダ・モンテルーポによる聖ダミアーノ。ここにフィレンツェの花の時代の実力者、偉大なるロレンツォとその弟ジュリアーノが眠ります。

メディチ家礼拝堂 主君の礼拝堂

君主の礼拝堂コンメッソフィオレンティーノ(フィレンツェモザイク)の技を集結した豪華な空間です。天井画はピエトロ・ベンヴェヌーティ作、新旧約聖書のエピソードが描かれています。

メディチ家礼拝堂 アンナ・マリア・ルイザの墓

メディチ家最後の女性、アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチの墓。1743年没。入り口を入るとすぐのクリプタには、このようなプレートがずらりと並びます。それぞれがお墓になっていて、何人かの例外を除いてほぼ全てのメディチ家のメンバーが眠ります。

メディチ家礼拝堂 ミケランジェロ 夜

新聖具室にあるミケランジェロの名作、(手前)と。ネムール公ジュリアーノの墓です。このジュリアーノの生まれる少し前に暗殺された叔父、ジュリアーノ・デ・メディチ(偉大なるロレンツォの弟)の名をもらっています。歴史的にはあまり目立たない存在である彼ですが、この作品によって後世忘れ去られることはありません。この作品の反対側の壁にあるのは、ウルビーノ公ロレンツォの墓。同じくミケランジェロの作品、夕暮れがあります。

メディチ家礼拝堂 レオ10世の幕

君主たちの礼拝堂の奥に、小さな部屋が二つ。この教皇冠を戴いたメディチの紋章は、レオ10世(俗名ジョヴァンニ・デ・メディチ)がサン・ロレンツォ教会に贈ったもの。とても美しい刺繍で覆われています。