フィレンツェで自転車シェアリングMobikeモバイクが開始しました。→Moviへ変更。
もくじ
あまり大きくはないこの街フィレンツェ、自転車は生活に欠かせない移動手段!という人も多いです。
車では中心地に入るのに事業者用や住人用の許可証がいるし、許可証を持つ資格のない人は有料パーキングに入れなきゃいけない。
バイクも便利だけど一方通行や進入禁止の場所もある、徒歩だと街の横断はちょっと距離がある、バスも便利だけどストライキがあったり時刻表通りに運行しない事も多い…。
そこで、便利なのはやっぱり自転車!
小回りが効いて、一方通行でも降りれば歩行者として逆走。(逆走は一応道路交通法違反なんですけど、まあ。)
中心地の車両侵入制限区域は関係ないし、道路工事の通行止めでも歩行者用の小道をすり抜けられる。快適に他のどんな手段よりも早く街を縦断、横断。
でも不安なのは、とっても多い自転車泥棒。非常に多いです。
自転車泥棒に遭ったことなない、という人に出会う事の方がまれ。
そんな盗難が心配な人や、自転車の手入れが面倒だったりする人にもってこいのシェアサイクル登場!
普通のレンタルサイクルみたいなものかと思ったら、意外とよく考えられていました。
・・追記・・
イタリアでのモバイクmobikeは2020年より中国資本だったのがパルマにある会社の運営になり、それに伴い名称もmoviになりました。以下の情報も更新しています。(スクショの画面はmobikeの時のものです。
Moviの使い方
Movi公式サイト→ ridemovi
- 上記の公式サイトから無料アプリをダウンロード。
このアプリを使うと、自分の今いる場所から一番近い自転車が地図ですぐに表示されます。 - アプリを入れたスマホで自転車に付いてるQRコードを読ませると、施錠が自動に解除される仕組み。なので鍵が必要ありません。
- 自転車を使い終われば、最寄りの駐輪場に置いて、施錠レバーを引けばそれで終わり。駐輪場のバーにチェーンで固定する必要はありません。
特にあまり考えなくても、気軽に画面を操作すると使えます。
利用料金
まずは、試用無料期間から始まり→30分30セント→30分50セント→20分69セント(旧型モデル)/20分99セント(新型モデル)→新旧モデル関わらず20分で1ユーロ(2018年より2020年5月現在まで)
moviになってからは、公式ページに料金表が出ていないのですが、説明によるとアプリ上で確認できるとの表記はあります。最低5ユーロのデポジットを入れないと先に進めなかったので未確認です。(2020年12月更新時)
月額利用料のプランもあるようです。
モデルは3種類
-Movi Bike
街中での細かい移動に。
サドルの高さ調節可。
-Movi eBike
長距離移動に適した電動アシスト自転車。
最大速度は25/km。
-Movi eScooter
スクーターという名前がついた、電動キックボード。
利用上の注意
-駐輪場所
モバイクは道端に放置してはいけません。歩道の上やお店、美術館前などはもっての他です!
モバイク用に設けられたスペースか、普通の自転車も停めてokな駐輪ゾーンは、街のいたる所にありモバイク駐輪可能。
アプリで見ると分かりますが、完全に駐輪してはいけないという表示がついたゾーンもあります。
フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の構内はもちろん、駐車場や広場が駐車禁止マークになっています。↓(GPSがずれていることはあるけれども、駅の構内ど真ん中に一台あるかも!)
-放置自転車の通報!
モバイクを規定の場所以外に駐輪放置してしまうと、通報されるかもしれません。
他の利用者が、迷惑な駐輪がされている車体を見つけたら、アプリから通報すると謝礼としてクレジットがもらえるシステムです。
上の通常画面のレンチマークを押すと出てくるのが、これ↓
右上の「Segnalazione violazione」がそのボタン。
私は通報した事はないので幾ら分のクレジットが通報でもらえるのか、返事があるのか、などは分かりませんが、悪質な放置は抑制できそう。
他は、「Impossibile sbloccare」は自転車が解錠できない時用。「Malfunzionamento della bicicletta」はペダルが重すぎたりブレーキがおかしかったりなど不調がある場合に。「Altri」はその他。後述する日本のアプリでも大体同じような仕組みになっていると思います。
-罰金
2018年7月下旬から始まっていたらしいのですが、駐輪場所が指定エリア外だと一回につき7ユーロが罰金(自転車をエリア内に戻す手数料)としてクレジットから引かれます。
で、私が稀にモバイクを利用して行く空港付近がいつの間にかエリア外。この罰金の存在に気づいたのも、いつも通りの場所に駐輪した約1分後、警告のメッセージがアプリから来たからでした。一回目は警告だけで7ユーロは引かれないと説明が小さく入っていたのでこの時は大丈夫でした。
盗難対策
この写真を見て分かるように、シェアリングの自転車であるという事がすぐに分かるアルミのフレームに鮮やかなオレンジ色の車輪。見た目だけではなく、自転車にはGPSが搭載されており、仮に盗まれてしまったとしてもそれを追跡できるようになっています。正常に開錠されないで動かされた場合はアラームもなり、かつブレーキなどいくつかの機能が効かなくなるそうです。
部品泥棒対策なのか、細かい部分を見てもネジで外せずに溶接されていたり、車輪もサドルも、全部普通の自転車の規格とは違っています。つまり、盗んだところで売れない!
普通の自転車は盗まれる
日本のモバイクアプリで観光客も使える?
・追記・
イタリアでの運営会社変更に伴いアプリもridemoviになったので、日本のmobikeは現在使えないはずです!! 以下は過去の情報として残しておきます。
日本でも一部の地域でモバイクサービスがあります。
なので、この日本のモバイクサービスをフィレンツェなどの海外で使えるのかどうか、早速メールで問い合わせてみました。
返信が1時間後と早すぎてびっくり、驚きの日本カスタマーサービスのご回答によると、
「日本のアプリで海外でも使えます!」
日本でダウンロードしたアプリとクレジットで使えるそうです。課金方法は現地のもので、現地通貨を日本円に自動換算した額でデポジットから引かれるそうです。
インターネット接続は必須になるので、モバイルwifiルーターやインターネット海外利用契約などが必要です。