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ミラノの観光スポット・モニュメンタル墓地 – その2

投稿日: 更新日:2020-06-14
ヴィルト ビストレッティ

こんにちは。
ミラノの名だたる場所を差し置いて勝手にミラノで一番の場所にしてしまいましたモニュメンタル墓地。前回からの続きです。

ミラノで一番の観光スポットはここ!: アドルフォ・ヴィルト

 

ミラノモニュメンタル墓地 - その2

お目当のアドルフォ・ヴィルトの作品は、墓地の敷地内に散らばっているので、他の作品も歩きながら眺めて楽しく散策。

 

ミラノ 墓地 木

 

こんなのも素敵ですね。木の根っこのデザインと、本物のツタと、金色のモザイクが共演。

 

 

 

 

ミラノ 墓地 天使が

 

墓とお墓の間に挟まって座っている愛らしい天使とか。

 

 

 

 

ミラノ 墓地 魂の上昇

 

ウィリアム・ブレイクっぽい、ちょっと絵画的な彫刻。魂の上昇を表していると思われます。彫刻なので物体としてのバランスは、魂がぴょーーーん!と出っ張っていて、ちょっと遠くにあって目に入りにくい場所でも主張していました。アクロバディック。

 

 

 

 

ミラノ 墓 天使

 

とても暑かったので、この作品が気持ちよさそうに見えました。顔にかかる植物の影が絶妙。

 

 

 

 

 

ミラノ 墓 ブロンズ製の本

 

敷地の端っこあたりに、こんなブロンズ製の本が乗っかった墓石がありました。

肖像画などでもよく、知性を表すために本が一緒に描かれたりします。この方も本が好きだったのでしょうか。これなら日本式の墓石の上に置いてもマッチするような気もします。・・・・いや、マッチしないか。。

 

 

 

 

ミラノ 墓地 ギリシャ式神殿

 

その更に奥には、ギリシャ神殿風のモニュメント。よくよく見ると、metopa* が一個一個、お墓になってます。おもしろい場所に作ったものです。

*metopa  --- wikipediaの日本語版には見つからず、大学時代に使ってた本を引っ張り出したら"メトープ"っていう名前でした。ギリシャ神殿のペディメント(frontone)の下のフリーズ(fregio)の中のレリーフがよく彫られている部品のことです。画像を見た方が分かりやすいと思うのでwikiのリンクを貼りました。

 

 

 

ミラノ 墓 ジャーン

 

ポーズ的に、マジシャン・・・?

墓からジャーン!って誰か出て来そうです。いや、最後の審判まで復活は待っていてください。

 

 

 

キリストの埋葬 実物大

 

こっちは、かなり大きなモニュメントで、実物大のブロンズ像が、キリストを埋葬しに運んでいる最中。

陽の光が強すぎて、明るい部分と暗い部分のコントラストだけ強く出てしまったので、若干調節しましたが、見にくい写真になってしまいました。

 

 

 

 

ミラノ 墓 デコ

 

こんなデザインのお墓も上品でいいですね。

 

 

 

と、このあたりでやっと、ヴィルト!!

CHIERICHETTI家の墓

ヴィルト 未完 十字架

 

この作品は未完です。当初の予定では、全面の空いたスペースに故人夫婦の肖像を入れるはずが、資金が途絶えて完成せずに終わってしまったそうです。

これでも十分素敵ですけど、完成していたらもっともっとよかっただろうなー、と残念に思います。

 

 

 

そして、ちょうど、その裏には、ヴィルト代表作!

KORNERの墓

ヴィルト コルネル

 

どこもかしこも、全てが美しい。何も言えません。
これは、前回も見つけられたのですが、やっぱり何回見ても良いです。
でも、この作品のど真ん前に、先ほどの未完の十字架の作品があったのには、全く気付いてなかった、というのが自分で笑えます。言われてみれば台座の部分とか十字架の重なり具合とか、ヴィルトの感じはしますが、、分からないかな。

 

そこからまた歩き出すと、祠みたいな礼拝堂みたいな形をした大型のお墓が沢山あります。

 

ミラノ 墓地 モザイクと装飾

 

1900年代初頭のこんなデザイン、素敵です。植物モチーフの繊細なモザイクと、ブロンズ製の装飾の組み合わせ。今ではこんな手の込んだ建築物は作らないのではないでしょうか?

 

 

 

ミラノ 墓 十字架 

 

こういう建物もいいですね。ちょっとエジプト趣味なセセッションスタイル。ちゃんとIHSというキリスト教な文字がはいっています。てっぺんの十字架のヴォリューム感が建物といい関係。

 

 

 

うろうろ、地図につけてもらった印の場所を探し歩いて、同じ場所を2回目に通った時にやっと発見、ヴィルトのもう一つの作品。

ZUCCHETTIさんのお墓

ヴィルト ズッケッティ 

 

見つからない訳です。隠れすぎ。インフォメーションのお姉さんも、「見つかりにくいけど、木の間に隠れてるから覗いてみてね。」と、言っていました。これは、、、教えてもらわなければ、絶対見つからない!!!

 

覗くと、こんな小さいながらも正にヴィルトな作品を見ることができます。

 

 

ヴィルト ズッケッティ

 

木に囲まれて、ひっそりと、隠れた宝。

 

 

 

敷地の外側に近いゾーンにも、びっしりお墓があって、こんなレリーフと丸彫りの彫刻を組み合わせて作品なんかも。

 

ミラノ 墓地 彫刻

 

レリーフの右下にランプ(香炉?)があって、そこから煙がレリーフに入り込んで行きます。

うしろの天使が、「シーー」っていうポーズをしてるのも、優雅ですね。

 

で、この作品を反対側から見ると、

 

ミラノ 墓地 と高層タワー

 

ミラノの大都会!
イタリアで一番高い高層タワー、ユニクレーディトタワー。

本当は、そのあたりの再開発の進んだゾーンも見に行きたかったのですが、この墓地のために3時間を費やしてしまったので、次回に見送りました。普段古い建物の多いフィレンツェに住んでいますが、現代近代建築好きで、大学時代に環境生態学の先生が話していた新百合ヶ丘の緑のベルトの話が気になって見に行ったり、自殺の名所と言われる高度経済成長期に建てられた高層マンション群(名前は伏せます。。。)を見に行ったりしてました。なので、久しぶりにこういう建物を見るとうれしくなります。

 

 

ぐるぐる歩き回ったので、どれを先に見たのかもう分からなくなってしまいましたが、こんな変わった作品も。

 

ミラノ 墓地 アーチ

 

女性の体と植物が一体となって、アーチを形作ってします。実用性もあって、右下にろうそくと、アーチの下部には花瓶が収まるようになっています。

 

 

 

そして、最後の一つの作品を見るために、出口方面へ。

 

ミラノ 墓 各種

 

ひたすら、おもしろい建造物がいっぱい。ディズニーランドよりもこっちの方がおとぎの国なのでは?

 

 

 

そして、これが、本日のヴィルト最後の作品。

BISTOLETTI家の墓

ヴィルト ビストレッティ

 

作品タイトルは、LA CASA DEL SONNO "眠りの家"というのが直訳です。"休息の家"、"静寂の住処"の方がいいかもしれないですし、翻訳は意味を当てはめるだけではなく、作品の意図などを踏まえて日本語にしなくちゃいけませんね。
訳者が勝手な意図を加えてはいけないと思います。難しい。

 

 

 

 

長いブログ記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。でも、まだ次回に続くかもしれません。

 

・追記・で、続きました。

そして、また墓。: ミラノの墓その3