寒い時の手抜き料理、ボッリート

ボッリート

ここフィレンツェは寒くなってまいりました。

いいお天気が続いた後に昨日の午後から雨が降り出し、今日も雨。

イタリアの天気予報はよく当たらなくて、予報と違う天気になっていたりする時に同じ天気予報を再チェックしてみると、現在の天気(予報とは違った天気)が堂々と表示されていたりします。それ、天気予報って言わないよね??

なので、昨日の午後から雨という予報はきっと外れるだろうと思っていたら、見事に当たりました。

いい感じに、いつも通りに裏切ってくれるイタリアンシステムです。

 

さて、この時期の雨は非常に寒く感じるものです。

そんな時にもってこいの料理が、上の写真ボッリートBollito。

沸騰させるとか煮るっていう意味、Bollireボッリーレの過去分詞形です。文字通り、煮る料理です。とっても優しい豊かな味で、体の温まる料理です。これが、今日の私の昼ごはん。

昨日の晩御飯の残りなので温めただけという、そんな手抜きっぷりでもおいしくいただけます。手抜きっぷりでいうと、昨日の晩でさえ、調理時間が10分未満。調理時間10分で夕ご飯と次の日のランチがまかなえてしまうなんて、最高!

 

作り方はいたって簡単。-ボッリート レシピ-

  1. 鍋に水を1リットルほど入れる
  2. 人参、セロリ、ローリエ、イタリアンパセリ、玉ねぎ、タイム、丁子、胡椒も入れる
  3. 火にかける
  4. 沸騰したら粗塩、紐でぐるぐる巻きにした肉塊を入れる
  5. 約3時間そのまま煮込む

イタリア語で”ricetta bollito”と検索すると、沢山レシピが出てきます。例えば、こんなのとか。写真があるので分かりやすいと思います。(広告がどーんと出てくるのでバッテン印を押して閉じてください。)

Secondi piatti Bollito

煮込み時間が長いので、お腹が空いた!という瞬間にすぐに用意はできませんが、作業時間がとっても短いので、やる気があまりない時に便利。

今回はセロリとかタイムとかはなかったので、ポロネギを代わりに入れています。肉も小さめの塊だったので、紐も使わずに鍋に突っ込みました。肉は他の種類を混ぜてもおいしいです。本格派のものを求めだしたらキリがないですし、こんないい加減な作り方だとプロ志向の人にはダメ出しされそうですが、この作業時間でこの満足な味、この体の温まり具合ならとっても満足。

B級料理としては、これに余った白米なんて入れても美味しいです。まるで二日目の鍋料理かのように、うどんでもいいかもしれません。B級料理なので、ここでトルテッリーニとかを入れてしっかりイタリア料理にしないところがポイントです。

 

 

あと、もう一点ご紹介。

手抜きおやつ

 

おやつ フィラデルフィアチーズ はちみつ

 

材料は、はちみつと、フィラデルフィアチーズ。

以上。

混ぜて食べるだけです。超B級。

濃厚なレアチーズケーキの上を行く濃厚さ。それはそうですよね、余分なものは一切入っていません。濃厚すぎます。

これなら、食べたい!と思った瞬間に食べられる上に、ちょっとヘルシーな気分。増粘剤、香料、アミノ酸等、甘味料、そういった添加物はとりあえずなし。

イタリアで売っているフィラデルフィアチーズは日本のに比べて柔らかめなので、丁度はちみつと一緒に混ぜやすい硬さです。完全に混ぜないで、マーブル状にするところがポイント。

 

後ろに写っているはちみつは、”Miele di Bosco 森のはちみつ”という名前の商品で、甘さが控えめでちょっと風味があります。特にどの種類の花のものかはかいてありませんでしたが、パッケージには松とどんぐりの木らしきイラスト。たまにコーヒーにも入れたりします。ちょっと独特な風味なので、好き嫌いが分かれるかもしれません。100%イタリア産なので、お土産にもよいかと。スーパーマーケット、コープのはちみつ売り場に大体いつもあります。

はちみつは広場で開かれたりするメルカートでも農家直売のものがあったり、種類がとっても豊富ですので、いろいろ試すのも楽しいです。

 

Esselungaエッセルンガ(こちらもイタリア大手のスーパー)では、Rigoni di Asiagoという割と有名なオーガニックメーカーが非再加熱のはちみつを扱っています。なぜか他のスーパーでは見ませんで、ここだけです。流通量が少ないのかな?

精製をしていなはちみつは、抗生剤と同じような働きがあるそうなので、スプーンですくってそのまま舐めて風邪薬代わりにしています。抗生剤のような副作用がないので安心です。普通のはちみつよりもちょっとだけ割高ですが、うちには常にある欠かせない常備薬。

油断すると舐めすぎてしまいます・・・。