もしもの時に、海外でスマホを取り出して番号を打とうとして、、え?!何番?!?!
現地の言語で、通報!!
そもそも焦っている状況でさらに焦りますよね。
もくじ
ヨーロッパの統一緊急通報番号『112番』
イタリアでの通報は、カラビニエーリ112、警察は113、消防車は115、救急車は118、、、
他にもあれこれ番号があって、こんな沢山覚えらない!
そこで近年統一されたのが、この番号「112」。
現在EUの27カ国で既に採用されています。
イタリアでは今のところ以下の州で対応済み。
ローマのあるラツィオ州、ヴェネツィアのあるフリウリ ヴェネツィア ジューリア州、ミラノのあるロンバルディア、フィレンツェのあるトスカーナ州、シチリア、、など主要観光都市はカバーされています。
ナポリのあるカンパーニア州など南イタリア、エミリア・ロマーニャ州などはまだですが、順次対応されてゆくのではないかと思います。
さあ番号は分かった!
で、緊急時に冷静に「112」を思い出して、
英語なりイタリア語なりで状況をスムーズに伝えられるかどうかは、心配だったりしますよね。
そこで、準備をしておくと良いかもしれないアプリの紹介です。
これを入れておけば、焦りに焦って通話時に一言も口から出なくても、
タップするだけで発信と通報場所を伝える事ができます。
『112番』専用アプリ – Where Are U
その名は『112 Where ARE U』、アンドロイド版とIPhone版と両方あります。
112 Where ARE U 緊急通報番号アプリの使い方
では、早速インストール。
インストール
まず最初に「Registrati」登録をタップ。
アプリが通話と位置情報の利用の許可を求めてくるのを許可すると、次の画面へ。
アプリ設定
自分の電話番号を入れます。
ここでは国番号+39(イタリア)で進めまてますが、他の国番号も選べます。
正しく自分の番号が入力されているのを確認すると、次の画面へ。
位置情報サービスをオフにしているのでデフォルトの地図デザインですが、
オンにすると現在地がマップ上に表示されます。
右上の歯車マークをタップして、先ずは設定。
「Numeri ICE」には、通報時に一緒に連絡したい家族の番号などを入れられます。
使用方法やプライバシーインフォメーション、使い方ガイドなどがこの設定画面より確認できます。
一番上の人型マークをタップすると、プロフィールも編集できます。
以下がその編集画面です。
Nome(名前)、Cognome(苗字)、性別Femmina(女)、Data di nascita(生年月日)、Lingua preferita (好みの使用言語)、Persona sorda(耳が聞こえない人)。
細かい個人データは入力しなくてもアプリによる通報は可能なようです。
選択言語はヨーロッパ圏のものはほぼ網羅していますが、日本語はありません。
個人的には通報時にテンパりすぎたらイタリア語が吹っ飛んで、意味不明の雄叫びをしてしまいそうで、一応日本語giapponeseと入力しました。
オペレーターがそれで日本語を理解するとは思えませんが、きっと記録しているはずなので謎言語よりも「あ、日本語に違いない」と思ってもらえた方がスムーズかと。
と、ここまで来て、試しに使ってみないといざという時に使えないじゃないか!
でも使ったら通報してしまうじゃないか!!!!
そう誰でも思うものです。
そんな訳で、ちゃんとデモ機能がありました。
デモ機能で112通報してみる
さっきの設定画面を下にスクロールすると出てくる「DEMO」っていうボタンを押します。
右上に分かりやすく「デモ」って書いてありますね。
ここでやっと安心して、通報の練習ができます。
通報の方法は三種類
下に丸いボタンが三つあります。
それぞれ左から、
- サイレントモード
- 通話モード
- チャットモード
普通にアプリを使わず通報する場合は通話モードのみですが、
声を出すと誘拐犯にバレてしまう(!?)、救急車を呼びたいけど症状がひどくて声が出ない、、
などの場合はサイレントモードで通報すると、位置情報と共に何か助けを呼んでいる、という事で通報が可能です。
それだけだと助けを求められた方もどう対処したらいいのか分からないので、
次に出てくるボタンから選択します。
左下から時計回りに、「救急車」「火災」「警察」のマークです。
これで何の助けを必要としているかが最低限伝わるようになっています。
ただ、それだけでは詳細が分からないので、なるべく通話で伝えたり、
声を出せない場合は一番右のボタン「チャット」機能を使って文字で伝えた方が良さそうです。
緊急通報アプリを見つけた理由
普段は平穏な日常でも、もしかして?というのもないではないかもしれません。
個人的に何よりも心配だったりするのは実際に友達がやってしまった例で、これ。
携帯キャリアwindは155で、カスタマーサービスに繋がります。
(もうこの時点で、お気づきでしょうか?)
友人、この電話番号155だと思い込んで、思いっきり115番(救急車)のオペレーターに繋がってしまったのですよ!
すっかり携帯会社のカスタマーサービスの人と喋ってると思い込んでいた友人は、
一通り一方的に喋ってしまい、「こちらは115番、緊急電話番号です。お掛け間違いではありませんか?」と言われた時にとんでもなくびっくりしたそうです。笑
間違えないように、、間違えないように、、、と思っていると本番で間違える気しかしないので、このアプリをインストールしてみました訳です。
転ばぬ先の杖、何事も用心はしておくといいかもしれません。