2018年の復活祭は、4月1日でしたので、、

ミラノ ガレリア

affariitaliani.it

なんか変な観光名所

上の写真、なんかあれ?と思った方もいらっしゃいますか?

この印象的な屋根は、ミラノの有名な観光名所ヴィットリオ・エマヌエレ二世のガレリア。

でも、なんか様子が違いますね。

え?ヴェネツィアの運河?

なんかのイベントの時にわざわざ川を模した大きなプールをつくった?

 

この写真が投稿されたのは、FacebookページMilano sparita e da ricordare

「A grande richiesta: La Galleria Vittorio Emanuele II prima della chiusura dei Navigli」(多大なるリクエストにお応えして: ヴィットリオ・エマヌエレ二世のガレリア、ナヴィリョ閉鎖の前)

、というコメントと共に、4月1日に投稿されました。

 

バレバレですね。

はい、エイプリルフールです。

合成写真です。

ミラノのニュースはあまりアンテナを張っていないので、上のページを見るのは初めてでした。

色々とミラノの昔の姿と今の姿を比べていたりして、なかなか面白い、結構真面目なページです。

で、いっつもの真面目な調子で、この写真がホロっと投稿されていたので、一瞬信じた人もいたかもしれません。

 

 

イタリアのエイプリルフール

去年のエイプリルフールに、私はこんな記事を書いていました。

イタリアのエイプリルフールは魚

イタリアではエイプリフールのことを”4月の魚-Pesce d’Aprile”と言うのですが、なんで魚?ってあたりが書いてあります。

なんで魚なのよ?!って思った方は、どうぞチラ読みを。

 

 

今年は復活祭とエイプリルフールがかぶった

たまたまなんですけれども、移動祭日の復活祭と、4月1日のエイプリルフールが今年はかぶりました。

フィレンツェで復活祭の一大イベントと言えば、

Scoppio del Carro すこっぴお・でる・かっろ

で、ございますの。

「山車が破裂します。」と直訳してもいいのでは?と思うほど、

山車が派手に花火を吹きます。

 

ブリンデッローネ

 

3年前の冴えない写真で申し訳ありませんが、これはまだ火を吹いていない状態。

キアニーナ牛さんが山車を運んできてくれています。(キアニーナさんは非常にかわいいです。そして、おいしいしいと人気の品種です。)

 

コロンビーナさんが戻らない!!

この山車の花火を点火してくれるのは、大聖堂の中から発射される白鳩さん型ロケット。コロンビーナ白小鳩とかコロンバ白鳩とか呼ばれる、ま、どっちでもいいんですけれども、白い鳩さんです。

こいつが

大聖堂内からコードを伝ってビューん!と飛んできます。

山車、点火!

ゴーゴーピューピューぐるぐるー!ぼふぁー!煙モクモク!うわっ何も周りが見えねー!!!

と、派手に花火がお祭りらしくなっている裏で、

実はコロンビーナさんが逆噴射して大聖堂内に戻って行くんです。

ですが、今年はなぜか、点火の仕事を終えた後はイタリア人が得意なストライキを真似したのか、

それともイタリア人が得意な仕事を最後まで終えない癖を真似したのか、

戻ってこなかった!!!!

・・・・まずい。

これは、まずい。

どうしよ。

ひーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

なんか、悪いことが起こる前兆に違いない!

これは、本当に不吉です。

 

前回戻ってこなかったのは、1966年。

その年に何が起こったかと言うと、

フィレンツェ洪水 1966

 

フィレンツェ洪水

フィレンツェ洪水1966 サンタ・クローチェ

wikipedia

すさまじい、コロンビーナの破壊力。。。

 

著作権の関係か、ヴェッキオ橋がボロボロになってる写真とかは拾ってこれませんでしたが、でも、これでも十分お分かりいただけるかと思います。

アルノ川が氾濫を起こして、大洪水になってしまったのでした。

今でもまだ修復の終わらない作品やら、その時に完全に失われてしまった文化財など、深い深い傷跡を残していったのが、この洪水。

 

いやいや、そんな鳩型ロケットが戻らないからって、、迷信さ。

迷信だから当たらないって。

大丈夫。

 

迷信を信じるのならば、ここはハムラビ法典タリオの法を引き出して、「目には目を、迷信には迷信を。」

はい、4月1日はエイプリルフール!!

おっけー!Tutto OK!!!おーるおっけー!!