現在フィレンツェのストロッツィ宮殿でマリーナ・アブラモヴィッチ展が開催中。
さっそく行って来ました。
事前チェックをしないで行ったので、最初からインパクト大!
-Imponderabilia
会場入り口はガラス戸になっているので、階段を上がりながらだんだん見えてくるののが、上の写真、男女二人がヌード。
ハイパーリアルの人形だと思って近づくと、微動だにしない本物の人間!思わずキャプションで確認をしてしまいました。
これは、マリーナ・アブラモヴィッチと当時のパートナーUlyのパフォーマンスの再現、リパフォーマンス。
観客は彼らの狭い間を通り抜けて、先へ進んでいきます。
二人のヌードの間を通らなくても脇から抜けられるようにはなっていますが、せっかくですし、彼らの間を通り抜けさせていただきました。
不思議な疑問、いわゆる常識的な感覚と、これはアートであるという前提で通れる不思議、微動だにしないこの二人は人であって人でないような、なんだか色々な事が一気に押し寄せてくるような体験です。
受け取り方は人それぞれですので、実際に展覧会に足を運んでみるといいと思います。
オリジナルのパフォーマンスは、1977年にボローニャの市立近代美術館で行われたものです。6時間続けられる予定だったのが、途中で警察に中止させられた経緯があります。
今回のリパフォーマンスは会期中ずっと、11:30〜19:30(木曜日は〜21:30)の時間で行われます。
写真撮影もパフォーマーを大切にしつつでしたらok。ビデオ撮影は禁止。
アーティストによるTEDのトークを発見しました。↓
その他の展示作品をいくつかご紹介します。
–Balkan Baroque
こちらの1997年にベネツィアビエンナーレに出品されたので割と知られているではないでしょうか。
-Cleaning the Mirror
こちらの作品も、リパフォーマンスがあります。
ずっと丁寧に骸骨を洗っていますが、汚い水で一向に綺麗にならずむしろ汚れていきます。
-The House with the Ocean View
2002年のパフォーマンスでは、ニューヨークのギャラリーにてこの狭い3つの空間、しかもパブリックに開かれた場所で、マリーナ・アブラモヴィッチは12日間、食事は取らずに水だけで過ごしました。1日にシャワーを3回浴びる、靴は万里の長城を歩くパフォーマンスをした時のものを使うなど、いくつかの決まりがあります。
今回これも11月28日から12月9日までリパフォーマンスされます。
などなど、リパフォーマンスには日程や時間がありますので、こちらのページをチェック。
→Reperformances e opere partecipative
展覧会訪問にあたっては、18禁の部屋もありますのでご注意ください。
結構痛々しく、心をえぐられるような作品もあるので、子供にトラウマを与えないためにも大人だけで行くのが無難と思われます。
マリーナ・アブラモヴィッチ展
会期: 2018年9月21日〜2019年1月20日
場所:ストロッツィ宮殿
オフィシャルサイト: Palazzo Strozzi Marina Abramović