イタリア、手抜きオーガニック生活

洗濯機 ボッシュ

割とアレルギー体質でした。

小学生の頃、当時としては珍しい花粉症にいち早くかかり、高校生で日焼け止めを塗ると赤く腫れるようになり、その後落ち着いたと思いきや、コテキーノ(豚のこってりソーセージ)で豚肉アレルギー、それが悪化して牛肉アレルギー、鶏肉アレルギー、化粧をちゃんと落とさずに寝たら翌日はお岩さん。

ですがここ7、8年、症状が出なくなっているのは、このおかげか思う、

相当手抜きなオーガニック生活をお伝えします!

日常生活で面倒な事はあまりしたくない、むしろ何かに没頭している時は、食事もしたくないし日常生活はむしろ必要ない!とまで思う、ズボラな私ならではの、苦労を廃したエッセンシャルな方法です。

なので、おしゃれなパッケージがないとオーガニックでナチュラルな気がしない方には不向きです。

 

1、洗濯

まず最初はお洗濯について。

洗濯機 ボッシュ

-と、本題の前に洗濯機。

洗濯機はグラインダーなどの工具で馴染みのあるBOSCHを選んだのは、モーターを信用したからです。本当はイタリアの老舗メーカーSan Giorgioにしたかったけれども、セールに目が眩みました。でもBOSCH、ちゃんと働いています。

洗濯機の話をここでするということは、むしろグラインダーの話がしたいという裏があるんです。うう、日本に残してきた私の可愛いグラインダー4台。変圧器が高価すぎてこっちで新しいグラインダーを買った方が安いというジレンマ。メーカーはBOSCHじゃなくてHITACHIだったけど。

でも、石頭(セットウ、とんかちの事です。)と、鑿はスーツケースに入れて持ち帰りました。日本出国時、空港の搭乗口で呼び出されてスーツケースの荷物チェックを立会いでさせられてしまい、鑿を見せた時はなんだか恥ずかしかったです。見せたところで、見せる相手もそれが何だか分からず「??」と顔に書いてありました。石彫用の鑿は小型ミサイルみたいな形です。テロリスト風な持ち物ですね。

 

-で、お洗濯。

お洗濯をしっかりするイタリア人多いです。洗剤はこだわりのメーカーをたっぷり入れて、硬水なものだから柔軟剤もきっちり入れるし、洗い上がったらびろーんと紐に吊るして、ぴろーんとした跡の付いた洗濯物のアイロンは、シーツにタオルにパンツにも、何にでもかけちゃいます!っていう。

洗剤は沢山入れた方が汚れが落ちるという神話を信じる人、結構いるような気がします。うちのフィレンツェ人の親戚筋はそんな感じです。親戚のハンドタオル一枚を手洗いしてあげた事があったのですが、何回水ですすいでも泡が出てくる出てくる!ハンドタオル型の石鹸かと思いました。

 

はい。真逆を行きますよ!

洗剤は、こちら。

炭酸ナトリウム イタリア

スーパーによっては売っていませんが、コープでは洗剤コーナーの床に一番近い場所に置いてあります。つまり、あまり売り上げを伸ばすつもりはないけど、いつも買っていく常連客がいるね、と分かる陳列棚ポジション。

Carbonato di Sodio – 炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)です。

似たような名前のBicarbonato 重曹の方は目立つ棚にあるし、複数のメーカーからも選べます。でも炭酸ナトリウムはこれしか置いてありません。その唯一の選択肢の箱の裏面はこんな素敵です。↓

炭酸ナトリウム イタリア

パッケージ右上のおばあちゃま、賢い主婦の鏡像。この60年代風デザインはこの先もずっと維持していただきたいものです。

 

これは重曹よりもアルカリ度が高いです。

普通の使い方では”いつもの洗剤と一緒に投入して使う”というものです。が、これのみで洗います。

子供の靴下やら汚れのあるものはあらかじめ石鹸でざっと手洗いして、炭酸ナトリウムのみ。汚れはすっきり落ちます。

 

炭酸ナトリウムを使う利点は、すすぎが早い、すっきり。

以前、イタリアでも粉石鹸で洗濯をしていましたが、やはり硬水なので石鹸カスが多く出てしまうという問題がありました。なので、助剤として炭酸ナトリウムを使い出したのです。

洗濯用の粉石鹸は料理教室の先生から大量にもらえた廃油を使って自作していました。でもある日、作り置き粉石鹸がなくなった時に試しに炭酸ナトリウムだけで洗濯してみたら、案外良かった事から今の手抜き洗濯スタイル確立。

アルカリ性なので、油脂汚れもすっきりします。最後のすすぎで酢を入れて中和すると少し柔らかい仕上がりになります。

 

パッケージの裏には、他にも床掃除、食洗機、食器洗い、浴室トイレ掃除、瓶の中を洗うのにも使えますと書いてあります。

最後の瓶の中を洗う方法、これは便利です。オリーブオイルを入れていた容器にはどうしても瓶底に澱が残ってしまいます。それがこの炭酸ナトリウムを使うとすっきり。重宝します。

 

-ウォッシュナッツ

アルカリ性に弱い絹やウールを洗いたい時は、炭酸ナトリウムは使えません。そんな時はこちら。

ウォッシュナッツ イタリア

なんじゃこれ?みたいなブツですね。

こんな袋に入っています。

ウォッシュナッツ

袋の上に書いてあるのは、なぜかフランス語。

フランスのサイトから購入しています。イタリアへもある程度まとめて注文すると送料無料になりますので、他の必需品と合わせて利用しています。

ああ、私はきっとお駄賃をこの会社からもらっていい、、と思うほど、友達に聞かれる度に紹介しています。

aroma-zone

フランス語を読めるといいのでしょうけれども分からないので、グーグル翻訳でイタリア語に訳して読んでいます。日本語に訳すと思わぬ形容詞をつけた斬新な表現に出会えます。でもそれは文学的愉しみにとどめておいた方がよさそうです、注文ミスがあると困りますので。イタリア語でなくても、似た言語なら割と正確に訳してくれますよね。

 

ウォッシュナッツと日本では呼ばれるこのブツは、イタリア語ではLavanoci-ラヴァノーチ(洗うクルミ)と言います。オーガニックマーケットなどでも売っています。

この自然の恵のナッツには、サポニンという界面活性剤の役割を果たす物質が含まれるので、布の小袋に5〜6個入れて洗濯機に放り込むだけで、洗剤みたいに働いてくれます。

中性だし、衣服に成分が残っても全く悪い事はないのですすぎの時に取り出す必要もありません。

何回か使うと出がらしのお茶のようになってしまいます。なので交換します。出がらしの方は土に還るというエコっぷり。

 

 

2、シャンプーはラスール

ラスール 

ガスールともラスールとも呼ばれる、モロッコ産のクレイ。

これでシャンプーをします。

大さじ1〜2杯くらいを別のコップに入れて、水を加えて15分程放置しておきます。

それを、お湯で流した髪の毛に塗ったくるだけ。その後は普通にマッサージをする要領で、通常のシャンプーと変わりはありません。

その後流したら、リンスは不要。指通りなめらか。

ただし、私の頭がボッサボサだったりするのは、地毛が剛毛でくせ毛だからです。しかもセットするよりも帽子を被ってしまえー、という感じです。そんな惨状は気に留めないで、みなさまには心穏やかにラスールを使っていただきたいです。

髪の毛を変な人工物でツヤツヤにコーティングして光沢まで出して、ついでに自分の首や背中にも防腐剤や洗剤や合成香料、有害な色素入りのシャンプーリンスを塗りたくるより、理にかなっていると思いませんか?その後で訳の分からない軟膏を医者に処方されて依存に陥るよりも、時間とお金の節約になります。

 

 

3、手作りクレイ歯磨き粉

クレイ 歯磨き粉

手作りと言うと手間がかかってそうに聞こえますが、キメの細かいクレイとグリセリンを混ぜるだけ。グリセリンはコスメティックグレードの植物性。

私はここに丁子の粉を入れています。

口の中に合成界面活性剤やら発泡剤やらを入れる自虐行為をせずに済みます。

唇が切れるとか、リップクリームが欠かせなくなっている人は、試してみるのも手ではないでしょうか。

 

 

4、オーガニックコスメ

化粧品 ピグメント

 

この写真の手前に出ているのは、オーガニックコスメで有名なドイツメーカー、ドクターハウシュカのマスカラとアイライナーです。

後ろにあるのは、上述のaroma-zoneで購入した化粧品の原材料です。こういった原材料を買うのに送料無料のところを探していて行き着いたサイトだったのです。

さすがに化粧品の原材料は店頭で売っているのをフィレンツェでは見た事がありません。イタリア国内のサイトを探しましたが、品揃えが悪かったりロットごとの成分表がなかったり、、他に見つけたイギリスやドイツのサイトは卸売がメインなので、使いづらい、など。

 

-化粧品は自作できます。意外と簡単です-

全部自作できるのですが、自作だと落ちやすくなってしまうマスカラと、粘度の調整が難しくて鉛筆型にするのが面倒なアイライナーは市販の物を買っています。

基本的に、化粧品は色と油。ファンデーション、チーク、アイシャドウ、口紅、アイライナー、日焼け止めも、全部同じです。配合が違うだけですね。

上の写真に写っているのは手作り化粧品の材料の一部、酸化鉄の黒と赤、ウルトラマリン、マイカ、キサンタンガム、グアーガム。道具箱には試しに買ったものの使っていないものやら、色々ありますがとりあえず手づかみで出てきたのを並べました。

 

オーガニックコスメでないものには石油由来の危険なあれやこれや、防腐剤や質の悪いオイルやら、色々毒が含まれるので、使う人にはタバコのパッケージのように危険性を示す表示を義務付けてはいかがだろうか、と思います。

イタリアでオーガニックであれ、でなかれ、コスメティック商品を買う時には、INCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients)が指標になります。国際的に原料の名前をを統一して表示するためのものです。

普段使われる呼称ではなくて、例えばオリーブオイルOlio di Olivaならば、”OLEA EUROPEA FRUIT OIL” に。オリーブオイルを使った石鹸であれば、オリーブオイルが鹸化しているので”sodium oleate”という名前に最終的になります。

慣れれば変な記号っぽい名前でも把握できるのですが、そんなの覚えるマニアはあまりいないと思いますので、このサイトをおすすめします。

BIODIZIONARIO

商品の裏に書いてある暗号のような文字列を記入するだけで、その材料の安全性が信号のような表示で示されます。

例えば、”sodium oleate”を入力してenterキーを押すと、緑の丸が二つ出てきます。これは安全という意味。

次に”sodium”だけを入力してみます。すると、sodiumが付くたくさんの原料がリストに出ます。その中でも赤い玉が付いている原料、これは避けるべきものです。なので、この原料が含まれる商品はやめた方が無難です。

黄色の玉はまあまあ。沢山入っていなければok。

INCIの表示では、リストの最初に描かれる原材料が一番多く含まれます。そのあたりも加味して考えます。赤い玉が一個だけ成分表の中にあっても、ものによっては量が少なければ目を瞑ってもいいし、メインの基材になっていれば絶対避けるべきです。

 

 

5、健康食っぽいもの

 

ノニジュース ココナッツオイル

-左はオーガニックノニジュース。

疲れが溜まって体の不調が続いた時によく風邪を引いていました。そこで、ノニジュース100パーセントを毎日飲んでみたら、調子が良くなりました。なので、今もたまに飲んでいます。

おちょこ一杯未満が一回の分量なので、330mlの小さな瓶でもしょっちゅう買うものでもありません。

 

-右はオーガニックココナッツオイル。

これに、純正ココアとはちみつを混ぜると”なんちゃってローチョコ”。

体にいい説もあるし、結局あまり良くない説もあるし、結局この風味が合う料理になら使っていいかなー、と思います。

あと、口の中に入れてクチュクチュする解毒のためのオイルプリングにも使えます。

 

-オーガニックハニー はちみつ

オーガニック はちみち

イタリア産なのに、ドイツから取り寄せてしまいました。その方が安かったので。

5瓶もまとめて注文。その他の子供用シャンプーや歯磨き粉も一緒にさっき届きました。(子供用はなぜか市販のオーガニック製品。)

前に風邪にも良いと書いていたはちみつです。↓

寒い時の手抜き料理、ボッリート

風邪薬でもあり、嗜好品。うちにはイタリアでよく使われるタキピリーナと呼ばれる解熱剤もありません。

薬は食べ物と、精油と、オイルと、クレイ。それ以外で必要なものは、休養と睡眠と、

ひとり旅かな?!

実は年末年始は色々と用事もあり、旅行に出かけていませんでしたが、やっと先日ナポリ旅行に行けました。

体調が完全に好転!

理想は一週間に一回のひとり旅。

 

 

 

6、それなのに。

 

お菓子

なぜかある!