ストロッツィ宮殿
フィレンツェにある最も名高いルネサンス建築のひとつです。
フィリッポ・ストロッツィがこの土地を複数の所有者から買取り、ベネデット・ダ・マイアーノが最初に設計し、ジュリアーノ・ダ・サンガッロ、後にシモーネ・デル・ポッライオーロ(イル・クローナカ)、バッチョ・ダンニョロが建設を進めます。建築は1538年のストロッツィ家の亡命で終わり、政敵であったメディチ家に没収されます。その約30年後に返還され、1907年を最後にストロッツイ家は途絶えました。
この建物の所有者だったストロッツィ家の注文した作品には、ウフィツィ美術館のジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの東方三博士の礼拝、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会にあるフィリッピーノ・リッピがフレスコ画を施したストロッツィ礼拝堂などがあります。
現在はViusseux図書館をはじめ3つの研究機関と美術館運営を担うパラッツォ・ストロッツィ財団が建物内にあります。
美術館では企画展が開催され、毎回テーマにそって幅広い時代と趣向の作品が展示されます。
(写真を撮り忘れたり展覧会自体に行き損ねたりもあるので、これが全ての企画展ではありません。詳しくは下記のオフィシャルページのアーカイブへどうぞ。)
2017年3月10日〜2017年7月23日、Bill Viola展。映像作品の先駆者ビル・ヴィオーラの作品と、パオロ・ウッチェッロの大洪水(サンタ・マリア・ノヴェッラ教会より貸し出し)のコラボレーション。
2017年9月21日〜2018年1月21日、Il Cinquecento a Firenze展。マニエリスム、宗教革命、半宗教革命、プライベートの注文、公の注文作品、多角的にフィレンツェでの1500年代を捉え直します。ブログ記事→ストロッツィ宮殿で今日から!: フィレンツェ1500年代展
2018年9月21日〜2019年1月20日まで開催、Marina Abramović展。ブログ記事→マリーナ・アブラモヴィッチ展@ストロッツィ宮殿-フィレンツェ
2020年2月22日〜2020年7月19日まで開催、Tomás Saraceno -Aria展。不運にも展覧会が始まってしばらくしてCOVID-19でクローズになってしまったので、6月1日の再オープンから会期は2020年11月1日までに延長になりました。