気づいたらもう二週間以上前の事になっていました。ヴェローナへの旅。書きそびれてうやむやになる旅が結構あるので、今のうちに書きます。(ほぼ、写真のみの記事になるかも?)
ここ最近、マントヴァ、ヴェネツィア、ヴィチェンツァやらに行った時にいつも通り過ぎるか乗り換えばかり。乗り換えに1時間半の余裕があった時はちょろっと寄ったのですが、大体が通り過ぎるのみ。それじゃぁなんだ、と、初ヴェローナ限定の旅!フィレンツェからはかなりアクセスがよく、約1時間半で乗り換えもなしに到着。Italoを使いました。近場のカッラーラまでは2時間半かかるのに、これはなんと便利。平日に暇を見つけては子供が学校に行っている間にサクッと旅をする人にはぴったり。うちの子はこういう場所よりも、お友達とならどこにいても楽しい派。まだ連れていけません。しばらくは平日ばかりに一人で出かける事になりそうです。
さあさあ、
まずは、ここへ行っておこう。ヴェローナのシンボル的な存在、アレーナ。
電車でうつらうつらしていたので、スタートはちょっとだるめ。ここに座って日向ぼっこをしていると、なんだか元気になってきました。コンサートかオペラかの会場作りのために、沢山の人が作業をしていました。ローマ時代という感じがこの状態だとあまりしないかも?夜のライトアップなんかは綺麗ですよね。ここでの上演を鑑賞するとまた違うのだろうなー。
と、次は、
ランベルティの塔。
これは、登れと言われている気がしてしまいます。(高いものはとりあえず登りたくなりません?)
なので、登りました。
目指す教会がこの写真で二つ見えます。右のレンガ色が、聖アナスタシア教会。左の白っぽい方がヴェローナ大聖堂。
左奥に丸っこい建物が丘の上にあります。サン・レオナルド要塞。1800年代の建物だそうです。今回はたどり着けなかったので、次は行きたいです。
で、ここが聖アナスタシア教会内部。
天井!とってもエレガント。
入り口近くに、こんな人。
おっさん!
どうして、こんな所に・・・。
聖水盤です。
もうひと方いらっしゃいます。
こんな頑張って聖水盤を支えていらっしゃる方々、結構人気者のようです。インパクトありますもんね。
一人目はパオロ・オレーフィチェの作品でパスクイーノと呼ばれています。1591年の復活祭(パスクア)に設置されたからだそうです。
二人目はガブリエーレ・カリアーリによる作品。この人はかの有名画家、パオロ・ヴェロネーゼの父です。有名すぎてヴェロネーゼがヴェローナ出身という事を忘れがちです。そういえば、ヴェローナ人!
右翼廊の奥にはこんな祭壇画。
ジローラモ・ダイ・リーブリの手によるものです。
その周りの装飾が美しい。植物モチーフや、コズマテスコな丸模様。
ここの教会の独断と偏見によるナンバーワンは、こちら。というか、多分これが目玉な教会。
アーチの上の壁の部分なんですけれども、高くてよく見えない!!
これです。(頑張って最大に望遠。)
ピザネッロ(日本語表記だとピサネロらしいです。ハバネロ?パタリロ?なぜにLが二つなのを省略して一つに?そんな事を言い出したら聖アナスタシア教会もアナズターズィア教会。)
、の代表作の一つ!
もうちょっと近くから見えたらなー、とやっぱり思ってしまいますが、この何とも言えぬ優雅さ上から降ってくるように感じられます。
主祭壇左には、コルテズィア・セルジョのモニュメント。
トスカーナ出身彫刻家ピエートロ・ディ・ニッコロ・ランベルティの作品。フィレンツェ大聖堂のアルノルフォのファサード(現在は大聖堂美術館に展示されています。)や、オルサンミケーレ教会の外壁にある彫刻も制作しています。
もともとはもっと彩色が鮮やかだったのでしょうけれども、このちょっと色落ちた感じも好きです。
他にもレパントの海戦の戦利品としての船の梶(木製)も天井から釣り下がっている礼拝堂などありました。
そうそう、ヴェローナにある教会4つ、ここSant’AnastasiaとSan Zeno(サン・ゼノ教会)、San Fermo(サン・フェルモ教会)、Cattedrale(大聖堂)は、共通チケットで入るのがお得です。自動音声ガイドが詳しく説明してくれるので、全部聞いた上で立ち止まってよく鑑賞していると、一つの教会に1時間以上かかります。
次の、大聖堂。
これは、洗礼堂の中にある大きな洗礼盤のレリーフ。
新約聖書、幼児虐殺の場面。音声ガイドに従ってぐるっと一周、レリーフを見ていたですが、このシーンで、「幼児の内臓が出ているシーンが生々しいです」と説明があり、「うわっ、本当だ!」と、思った時に撮った一枚。(右から2番目の兵士にやられてしまっている子)
その割に、一番右の兵士はちょっと間抜けなポーズをしています。気になります。
大聖堂内部。
ここで見飽きなかったのは、この壁のフレスコ画。
ここにも。
祭壇が、より大きく、神殿のようです。
こちらは正面ファサード。内部への入り口はこっちではなく、後陣側です。
細部が好きなので、よく見ます。
真ん中の扉の枠部分、ストロンバトゥーラの装飾。
植物やら動物やら聖人やら。
・・・・・長くなったので、今日はこの辺りで。次回に続きます。・・・・・
あ、そうそう、ヴェローナはロミオとジュリエットの街として有名なんですけれども、全く無視した観光をしています。そのテーマもありだけれども、今回は目的を絞ったのであえて抜きなんです。
なので、この記事のタイトルは「ヴェローナ観光1・ロミオとジュリエットは抜き」。
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