ヴェローナ観光1・ロミオとジュリエットは抜き

聖アナスタシア教会

ヴェローナ観光と言えば、ロミオとジュリエット!
というのが定番なんですけれども、それ以外がとても素敵なんですね。
むしろ、それ以外の方が良い!と、個人的には思う数々の場所をご紹介します。
一つの記事に全てをまとめることはできないので、いくつかに分割します。

 では、まず、

アレーナ

 

野外コンサートやオペラの上演があったりする、ヴェローナの象徴的な存在です。

電車でうつらうつらしていたので、スタートはちょっとだるめ。
座って日向ぼっこをしていると、なんだか元気になってきました。

この日はコンサートかオペラかの会場作りのために、沢山の人が作業をしていました。
夜のライトアップなんかも綺麗です。

 

ランベルティの塔

ランベルティの塔

1172年にランベルティ家によって造られ、当初は縞々模様の部分までの高さでしたが、その後何度か増改築されています。

外観を見た瞬間、「登れ!」と心の声。
(高いものにはとりあえず登りたくなる。)

なので、ちゃんとのぼりました。

ランベルティの塔より

 ヴェローナの街が眼下に一望できます。

この先訪問予定の教会が見えます。
一つ目: 聖アナスタシア教会 (右の方の煉瓦色の建物)
二つ目: ヴェローナ大聖堂 (左側の白っぽい建物)

更に左奥、丘の上に小さく見えるのは、サン・レオナルド要塞。
1800年代の建物で興味深いのですが、今回はたどり着けなさそうなのでまた次回に。

 

行き先を目視したところで、今日のお目当ての場所へ向かいます。

聖アナスタシア教会

 

聖アナスタシア教会

内部に入ってうっとり、なんてエレガントな天井!

入り口近くに、こんな人がいましたよ。

“パスクイーノ” パオロ・オレーフィチェ

おっさん 聖水盤
おっさん…?なぜこんなところに?

人の形をした聖水盤でした!

 もうひとつ、注目の彫刻はこちら。

ガブリエーレ・カリアーリ 聖水盤

 

こんな頑張って聖水盤を支えていらっしゃる方々、結構人気者のようです。インパクトありますもんね。

一人目はパオロ・オレーフィチェの作品でパスクイーノと呼ばれています。
1591年の復活祭(パスクア)に設置されたからだそうです。

二人目はガブリエーレ・カリアーリによる作品。
この人はかの有名画家、パオロ・ヴェロネーゼの父です。
有名すぎてヴェロネーゼがヴェローナ出身という事を忘れがちです。
そういえば、ヴェロネーゼってヴェローナ人って意味でしたね!

 右翼廊の奥にはこんな祭壇画。

 ジローラモ・ダイ・リーブリ

ジローラモ・ダイ・リーブリ

 ジローラモ・ダイ・リーブリの作品。

その周りの装飾が美しい。植物モチーフや、コズマテスコな丸模様。

ここの教会の独断と偏見によるナンバーワンは、こちら。というか、多分これが目玉な教会。

 ピザネッロ フレスコ画

ピザネッロ

 アーチの上の壁の部分なんですけれども、高くてよく見えない!!

これです↓(頑張って最大に望遠。)

 

ピサネロ

 ピザネッロの代表作のひとつです。
(日本語表記だとピサネロらしいです。ハバネロ?パタリロ?なぜにLが二つなのを省略して一つに?そんな事を言い出したら聖アナスタシア教会もアナズターズィア教会。)

もうちょっと近くから見えたらなー、とやっぱり思ってしまいますが、この何とも言えぬ優雅さ上から降ってくるように感じられます。

主祭壇左には、

コルテズィア・セルジョのモニュメント

主祭壇

トスカーナ出身彫刻家ピエートロ・ディ・ニッコロ・ランベルティの作品。
フィレンツェ大聖堂のアルノルフォのファサード(現在は大聖堂美術館に展示されています。)や、オルサンミケーレ教会の外壁にある彫刻も制作しています。

もともとはもっと彩色が鮮やかだったのでしょうけれども、このちょっと色落ちた感じも良いですね。

他にも教会内にはレパントの海戦の戦利品としての船の梶(木製)も天井から釣り下がっている礼拝堂などありました。

そうそう、ヴェローナにある教会4つ、ここSant’AnastasiaとSan Zeno(サン・ゼノ教会)、San Fermo(サン・フェルモ教会)、Cattedrale(大聖堂)は、共通チケットで入るのがお得です。
自動音声ガイドが詳しく説明してくれるので、全部聞いた上で立ち止まってよく鑑賞していると、一つの教会に1時間以上かかります。

 

 そして、

ヴェローナ大聖堂

ヴェローナ大聖堂 ファサード

正面ファサード。
(実は内部への入り口はこっちではなく、後陣側です。)

ストロンバトゥーラ ファサード装飾

真ん中の扉の枠部分、ストロンバトゥーラの装飾。

植物やら動物やら聖人やら。

そして、

ヴェローナ大聖堂内部

ヴェローナ大聖堂

 

壁一面の装飾が、さすが大聖堂!

 

ヴェローナ大聖堂 内部

絵画と彫刻の組み合わせがとても美しい。
祭壇がより大きく、神殿のようにも見えて来ます。

こちらはまたまた、

洗礼盤 嬰児虐殺

嬰児大虐殺


音声ガイドに従ってぐるっと一周、レリーフを見ていたですが、このシーンで、
「幼児の内臓が出ているシーンが生々しいです」と説明があり、
「うわっ、本当だ!」と、思った時に撮った一枚。
(右から2番目の兵士にやられてしまっている子)

その割に、一番右の兵士はちょっと間抜けなポーズをしています。気になります。
嬰児虐殺のシーンでした。

 

・・・・・長くなったので、今日はこの辺りで。次回に続きます。・・・・・

↓↓続き↓↓