カマルドリ(地名)に行ってきました。
フィレンツェから東南東あたり、山の上、アレッツォのポッピ市にあるのが今回行ったカマルドリです。
このサイト作りに時間を取られていて、行ったのはもう1ヶ月前のことでした。
もう一月も後半で暖かい良い天気の続いた週末、
標高が高いなーとは思っていたのですが、
山の上の方だぞーと思っていたのですが、、
今シーズンは暖かで霙すらフィレンツェでは降らなかったですし、、、
「え、雪??!!!」
車でカマルドリに近づくにつれて、「あー!雪がちょっとあの辺にある!!」「わー雪、綺麗!」「あれー、すごいねー!」「えー、道にも積もってるー!」「えー!?大丈夫??」「今の時間だから、きっと大丈夫。」「車、大丈夫かな?早いうちに帰らないとね…」
と、写真のとおりの豪雪地帯に思いもよらずたどり着いてしまったのでした。
私たちは普通の冬の格好をしていたのですが、周りの人たちは完全防備な雪山トレッキングの装備。場違いもいいところで、。
そして、ありえないくらい、寒い。
「美しい扉」Porta Speciosa
こんな扉↑があります。
ラテン語でPorta Speciosa、イタリア語にするとPorta Bella 美しい扉という名前で、クラウディオ・パルミッジャーニという現代作家の作品です。
ブロンズ製で、扉の左パネルは死を暗示します。
枯れて中が空洞になった木、鹿の頭蓋骨、人の頭蓋骨、墓石。その死の世界に生の希望としてフクロウ、廃墟の夜を見守る修行僧を表します。墓石には旧約聖書の詩篇101篇(愛の唄)が書き込まれており、その墓石は鹿の頭蓋骨(悪、悪魔を表す)をつぶします。人の頭蓋骨は修道院に所縁の深いテーマですので、この場合は死を意味するものではありません。
扉の右パネルは生への賛歌です。木は葉の落ちた冬のものではあるけれども生木で、余分なものを捨てた人生を表し、その木にには隠遁者の道を表す鐘がかけられています・・・・。
などと、日本にいる時はあまり気にすることはなかったのですが、近代でも現代でも、宗教をテーマにした美術作品はとても多いですね。そもそも、ここはカマルドリ派の信仰の場所なので当然なのですが。例えば、ロダンのあの”考える人”。地獄の門の一部な訳で、あまりに有名なもので、宗教と密接に関係していることが忘れられがちです。
この扉は普段開きませんが、左横の入り口の方も時間的にまだ閉まっていたので、横にあるバール兼売店へ。
カマルドリ薬局 売店内
アンティーカ・ファルマチーア・ディ・カマルドリAntica Farmacia di Camldoli、 (直訳・カマルドリの古来の薬局)というメーカーの商品です。
その本店みたいなもので、さすがの品揃え。
棚はもっと横に長くて、この写っている商品の何倍もありました。11世紀に隠遁者や巡礼者を癒すために薬などを作り始めたのが最初だそうです。
商品ラインナップ
- コスメティック
- 基礎化粧品(フェイス、ボディー、ヘア)
- 石鹸
- 香水
- 昔ながらのトリートメント(ケア用オイル、クリームなど)
- オーガニックBIOライン
- 蜂蜜
- フェイス、ボディー用商品
- ルームフレグランス
- 昔ながらのトリートメント
- 食品
- ハーブティー
- サプリメント
- シロップ
- ジャム、蜂蜜
- チョコレート、キャンディー
- オイル
- きのこ
- 健康補助食品(ブルーベリージュース、プロポリスなど)
- ワイン・リキュール
- リキュール
- トスカーナ産IGTワイン
(若干省略してあります。詳細はこちらのオフィシャルオンラインストアへ)
フィレンツェの街中でもCooperativa Legnaia という園芸系のスーパーマーケットでも売っていますし、あと確か、フィエーゾレの聖フランチェスコ修道院の売店にも置いてあったと思います。
ちなみに、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は世界最古の薬局として有名ですが、それに比べてカマルドリはかなりお手頃価格。質もいいのでイタリア旅行の気軽なお土産にもいいかと思います。
この商品を手軽に買える場所は他にないかな、と検索してみたらこんなページがヒットしました。
カマルドリみたいな各地の隠遁所(って言うのかな?隠遁した人たちがいる所)とか修道院とかで作ったものをセレクトしてオンラインで売っているサイトです。
オンラインショップを探したことはなかったけど、あったんですね。
ちなみにこのカマルドリの売店に行ったのは、以下の写真の場所が開くのの待ち時間でした。
写真をいくつか置いておきます。
Eremo di Camaldoliというところで、国内旅行が大好きなイタリア人がよく訪れる場所の一つです。