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ボーボリ庭園 ブオンタレンティのグロッタ無料公開

投稿日: 更新日:2020-07-03
ブオンタレンティのグロッタ 正面

ボーボリ庭園内にあるブオンタレンティのグロッタ(洞窟)の中に、無料で入れるようになりました!

ピッティ宮殿の裏手にあるボーボリ庭園
都市としてはそんなに大きくはないフィレンツェの真ん中に鎮座する大きな庭園です。
ピッティ宮殿の正面からはそんな様子は全く伺えませんが、中に入ると広大な敷地にびっくりする人も多いでしょう。
しかも中に入ってすぐ見える部分の数倍の広さの庭園が奥に続きます。
庭園全てを回りきるには、2時間?迷うと3時間?もっと?細かい道や隠れた水路や彫刻やら泉やら、見晴らしいのいいテラスに、人工池、、中には風変わりな彫刻やモニュメントもあります。

 

ブオンタレンティのグロッタ Grotta di Buontalenti

庭園内には合わせて4っつのグロッタ(人口洞窟)があります。その中で一番規模が大きく誉れの高いのが、ブオンタレンティのグロッタ。

フィレンツェ大公フランチェスコ1世がベルナルド・ブオンタレンティに設計させたので、”ブオンタレンティの〜”という名前で呼ばれています。

ヴァザーリの回廊(ウフィツィ美術館〜ピッティ宮殿)の出口がこの脇にあり、ダン・ブラウンの著書インフェルノでここが舞台になり話題になりました。
現在この区間のヴァザーリの回廊は非公開。
正式な発表はまだないのですがずっと言われているのは、”この区間のヴァザーリの回廊を二つの美術館を繋ぐ廊下として活用しよう”という計画で、自画像コレクションはウフィツィ美術館内へ移動して安全を確保した上での開通を目指しているそうです。
今までは完全予約制で限られた人数のツアーがちょこちょこ通るのみでしたが、先週ピッティ宮殿内勤の人に聞いたオフレコの情報では3月に開通する”予定”だそうです。→2021年に開通の予定になりました。

さて、このブオンタレンティのグロッタ。今までは正面から中を覗き込むことはできても、その中に入ることはできませんでした。それが、現在は時間制で公開になっています。公開時間はこのページの一番下に書きました。

 

内部の様子

今年の秋くらいからの公開だったと思うのですが、ようやく行ってきました。その様子をご紹介。

 

これはグロッタを外側から見たところ。上方真ん中に、6つの玉のついたメディチ家の紋章があります。

ブオンタレンティのグロッタ 正面

 

中に入ると3つの部屋に別れています。その一番最初の部屋の天井。

ブオンタレンティのグロッタ 内部

天井にも壁にも、一面フレスコ画が施されています。

 

ブオンタレンティのグロッタ 内部

手前が一つ目の部屋、右奥に2つ目の部屋が見えます。

手前の彫刻、これはミケランジェロの”髭の奴隷像 lo schiavo barbuto”。他3体も1つ目の部屋の角に配されています。
現在ここにあるのは白セメント製コピーで、オリジナル作品はアカデミア美術館 Galleria dell’Accademiaにあります。
奴隷像はもともとローマのサン・ピエトロ大聖堂に作る予定だったジュリオ(ユリウス)2世の霊廟の一部。
結局計画は縮小して不要になってしまった彫刻はミケランジェロの没後、コジモ一世(フランチェスコ一世の父)に贈られブオンタレンティのグロッタに利用されました。
奴隷像4体が1909年までずっとこの場所にありました。

現在のはコピーなのですが、よくよく近くから見ると、、バリが残っていてあまり良い出来ではない?のが残念。(バリとは、製作時に型と型のすきまに入ってちょっぴり出っ張ってしまった部分。薄いのでバリッと取れます。バリの語源かどうか知りませんが…)
色も白く浮いている感じだし、むしろ、公開に向けてクリーニングをしなかった方が馴染んでて良かったのでは???
過去のグロッタ内部の様子↓

ブオンタレンティのグロッタ内部

こちらの方が馴染んでいる気がするのですが、写真の具合だとよく分かりませんね。

上の写真の羊さんたちは、綺麗になってます。↓だまし絵のようにどこに何頭いるのかよく分かりません。笑

ブオンタレンティのグロッタ 内部
ひつじさんアップ。

 

2つ目の部屋です。

ブオンタレンティのグロッタ内部

後ろに3つ目の部屋も見えます。

手前の彫刻はヴィンチェンツォ・デ・ロッシVincenzo de’ Rossi。ヴェッキオ宮殿 Palazzo Vecchioの500人広間にも彼の彫刻が沢山あります。

 

 

そして、3つ目の部屋。
ブオンタレンティのグロッタ 内部
壁に描かれているのは植物のカーテン。屋内だけれども、庭の開放式テラスの中の風景。

真ん中の彫刻はジャンボローニャの代表作”ヴィーナスVenere”。

 

 

また一つ目の部屋に戻ります。ここの角度からは中に入らないと見られません、正面手前側の装飾。

ブオンタレンティのグロッタ 内部

絵画とサンゴでできた彫刻が一体化しているのが分かります。

 

ここブオンタレンティのグロッタは、高度な技術を使った”水遊び”も大きな要素の一つでした。この部屋全体のサンゴに水が滴っていたんです。水で素材の色もよりクリアになり、この世のものとは思えぬ空間だったことでしょう。

・水遊びについての関連記事・

カステッロのメディチ別荘 – 噴水というか、すごい水遊び庭園

 

 

ブオンタレンティのグロッタ公開時間

10月の最終週末〜3月のサマータイム開始まで
11.00 – 13.00 – 15.00

3月のサマータイム開始日〜6月1日 / 9月〜10月末まで

11.00 – 13.00 – 15.00 – 16.00 – 17.00

6月1日〜8月末まで11.00 – 13.00 – 15.00 – 16.00 – 17.00 – 18.00

 

時間になると、係りの人が入り口の鍵を開けてくれます。特に係りの人の案内はなく入れてくれるだけですが、自由に見学することができます。中にある装飾は非常に繊細ですので、決して触ったり寄りかかったりしないように注意してくださいね。中に入れる最大人数は25人、と人数制限があります。ボーボリ庭園のチケットのみで、追加料金はなしで入れます。

ただし月の第一日曜日で入場無料の日はグロッタの公開はありません。

→2020年7月現在、感染症予防対策のためクローズ中。

 

公式ページはこちら。

Grotta del Buontalenti