こんにちは。
高いところ大好きガイドです。
(高いところ参考↓)
ブログをあまり更新しないまま、趣味の日帰り旅行だけは無理してでも行っております。
ネタがたまりすぎて、どうしていいのやら。旅の目的もマニアックらしく、ブログにあまり向いていない気がします。
写真だけはカメラからPCに移したので、ピアチェンツァの素敵な場所をご紹介をします。
ピアチェンツァで高いところに登れました!
ピアチェンツァのクーポラ
フィレンツェからだとミラノに行った方が安いし早いですが、時間をかけて行く価値のある見逃せない都市です。
今回のピアチェンツァ訪問の目的は、もちろん、高いところ。
それも、綺麗な高いところ。
前回行って、短時間の鑑賞で終わってしまった、サンタ・マリア・ディ・カンパーニャ教会です。
ここの高いところ、ポルデノーネ Giovanni Antonio de’ Sacchis detto il Pordenone のフレスコ画のあるクーポラが限定で公開中。
(2018年7月15日まで公開延長)https://salitaalpordenone.it
ついに登れました!
クーポラの付け根のところに通路があって、そこをぐるっと一周歩けます。通路のアーチにもポルデノーネのフレスコ画があります。それぞれに違いがあり、面白いです。
タンブーロと呼ばれるドラム状の帯にもフレスコ画。
これは、この位置からではいとよく見えない部分です。
聖母マリアの生涯がテーマ。
ここはベルナルディーノ・ガッティ、ソヤーロBernardino Gatti detto il Sojaro の手によるもの。
通路の壁をよく見ると、落書きがたくさんあります。
例えば、それは1703年の落書き↓
例えば、1820年↓
1600年代のもありますし、様々な年代の落書きです。
絵の勉強をしにここまで上って来ていた芸術家らのものです。
それだけに、この場所はCamminamento degli artisti 芸術家の通路と呼ばれています。
現代の落書きはさすがにありませんでした。よかった。
この写真↓の床にある階段からここまで登って来たわけですが、更に上に登る幅の狭い階段が右側にあるのが分かりますか?
ここから上は安全の確保ができないので非公開になっていますが、構造的にはクーポラのてっぺんまで登ることができるようなっており、メンテナンス時に使うそうです。
フィレンツェの大聖堂のクーポラにも、更に上に登る階段が実はあります。
非公開ですが、いつか登りたいと常々思っています。
下から見上げると、こんな感じ↑です。光の入り方といい、いいですよね。
角度的にこの絵は下からでないと見えません。
クーポラの真ん中に位置するDio Padre父なる神。
説明では、この絵だけ下絵を漆喰に刻んだ(漆喰を引っ掻いて跡をつけます)そうです。
他は、目安となる線はなしで描いています。
クーポラから下りても、壁には多くの絵があり、これもそのひとつ。
右側の聖パオロはポルデノーネの自画像になっていて、中央の聖母マリアの顔はピアチェンツァ出身の奥さんの肖像画です。
左翼廊というか、左身廊(ギリシャ式十字プランがオリジナルなので、それから考えると左翼廊、現在の奥に長いラテン十字プランで言うと、左身廊だ、っていう、、どうでもいいか?!)にあります。
前回来た時に、見つけられなかったグエルチーノの絵がどこかも教えてもらえました。
ズームで撮っているので近めに見えますが、右翼廊のアーチの上というかなり分かりにくい場所でした。
クーポラへ登るSalita al Pordenoneのイベントに際して、案内の札が設けられていていましたので、イベントが終わってもこの札が残っていれば、初めて来る人もきっと見つけられるでしょう。
ちなみに、ピアチェンツァ大聖堂の方のクーポラは、このグエルチーノが描いています。
今年もグエルチーノの絵が観れるクーポラに登ることができます。
特別展がかなり充実したものになっており、期間は7月8日までだったのが好評につき延長中。まだ観られます。
このまま年中開いているかどうかは分かりませんが、毎年公開しそうな感じでした。
ポルデノーネのクーポラも係りの人が来年も公開されるような言い方をしていましたので、今年行けない人も期待大!
こちらは、教会正面入り口を入ってすぐ左にある、ポルデノーネによる聖アゴスティーノ。
実は、クーポラ公開と同時期に修復が始まってしまい、鑑賞できない状態にあったそうです。
話し合いをした結果、修復作業が終わる1日の最後に必ず足場と覆いを取り去ってくれる事に。
毎回毎回、結構面倒な事でしょう、感謝。
クーポラのイコノグラフィーは実際のところ不明なところもあり、おそらくこの聖アゴスティーノと、向かい側に描かれた聖ジョルジョに関連しているのではないかと考えられています。
近くの柱の足元あたりには、80と番号が書いてあるのが見つかります。
(反対側から見ているので08になってます。)
この教会の設計をした建築家Alessio Tramelloアレッシオ・トラメッロのお墓の位置を示しています。ピアチェンツァ出身の建築家です。
近くのS.Sistoサン・シスト教会も設計しています。
他にも床に沢山の番号が振ってあり、それらは全てお墓です。こんな↓に沢山。
教会の図面に番号が振ってあって、左右にその番号が誰のお墓か分かるように、番号と名前のリスト。
イタリアの電車に自転車を持ち込む
ところで、今回は電車での旅に折り畳み自転車を初めて持ち込みました。
折りたたみ式であれば、自転車持ち込み料金を支払ったり、車輪を一個取り外してカバーをかけて、なんていう必要はなく、単なる大きめの荷物になります。畳んだらそのまま乗れます。
ピアチェンツァでは上記のサンタ・マリア・ディ・カンパーニャ教会の他に、もう一箇所少し遠いパラッツォ・アルベローニに行ったので、本当に便利でした。
ただ、決まりをしっかり分かっていない駅員さんに遭遇して、出発の時に文句を言われてしまいました。
規則を知っている上司らしき人が近くにいたので、よりスペースのある使われていないバール車両に置くように指示されただけで、無事に乗れましたが、そんな事を言ったら、普通電車に折りたたみもしない自転車を乗っけてる人たちの方がよっぽど迷惑なのになー(自転車料金払ってるのかな?)なんて思いつつ。
はい、こちらにしっかりと折り畳み自転車はOK!って書いてあります!!!→https://www.trenitalia.com/tcom/Offerte-e-servizi/FAQ-Bici
日本からわざわざ折り畳み自転車を持って来る人もあまりいなさそうなので、手軽に自転車を使える情報はこちら。現在ミラノとフィレンツェで使えます。