どの都市へ行っても、とりあえず高い所に登って街全体を見渡したい!パノラマ風景が大好き!高いところ大好き!
っていう人へ送る、フィレンツェの高い所、景色のいい所特集です。
超有名な場所から、そんなとこ行くか? という大ざっぱな感じの順番でいきます。
もくじ
フィレンツェ大聖堂のクーポラ
まずは、有無も言わせぬ圧倒的存在感。石造りの世界最大のクーポラです。
二重構造の中身を通って登る過程も面白く、クーポラの内側の壁画も間近から見れます。
そして、街の中心で一番高い。最高です。
現在は完全予約制です。
観光ハイシーズンはオンラインで前もって時間指定予約をしておきましょう。
当日予約はほぼ不可能です。
オフィシャルサイト→ https://duomo.firenze.it/it/home/
フィレンツェ大聖堂のジョットの鐘楼
次はここ、クーポラよりはちょっと低いジョットの鐘楼。
クーポラの写真を撮りたいのであれば、ここが絶好のポイント。(逆にジョットの鐘楼の写真を撮るならクーポラがおすすめ)
ついでにカメラを持った手を外に伸ばしてシャッターを切ると、大聖堂の屋根の上の写真も撮れます。↓
手前がジョットの鐘楼で、右上に茶色い屋根がついているのが大聖堂。
ちなみに、その大聖堂の上のテラスにも登れます。
(大聖堂のオフィシャルサイトで申し込みができます)
*クーポラとフィレンツェ大聖堂ツアー↓でオプションとしてテラス見学を入れる事も可能です。
アルノルフォの塔
ヴェッキオ宮殿からにゅっと出ているのが、このアルノルフォの塔。
クーポラよりは低くて、ジョットの鐘楼よりも高いです。てっぺんまでは95m。
ヴェッキオ宮殿の胸壁のところ(カンミナメント・ディ・ロンダ)と、塔をつくし(佃煮にするとおいしいあれ)に見立てた時のガク部分もぐるっと歩けます。
途中に牢屋があったり、というのも面白いです。
↓アルノルフォの塔の上から見える風景。
↓高いところから手を伸ばして撮りがちな写真。
オフィシャルサイト→ http://bigliettimusei.comune.fi.it/1_museo-di-palazzo-vecchio/
ミケランジェロ広場
写真の中のテラスみたいになっているのがミケランジェロ広場。
左の方にミケランジェロ作ダヴィデ像(オリジナルはアカデミア美術館)があるのが見えますか?
言わずと知れた、景色のいい場所です。
ロマンチックな夕暮れや、夜景も素敵です。
ここまではバラ庭園(この反対側の斜面)や、手前に見える坂道を通って徒歩でも行けます。(上り坂はちょっと疲れるのでタクシーやバスが便利)
ミケランジェロ広場からもうちょっとだけ登ると、サン・ミニアート・アル・モンテ教会があり、そこからの景色も最高。個人的にはミケランジェロ広場よりもいい景色だと思います。
ちなみに写真は次のサン・ニッコロの塔↓から撮っています。
サン・ニッコロの塔
ミケランジェロ広場のすぐ下にある、この特徴的な塔。
その形から塔と呼ばれてはいますが、城門です。
かつては両側に城壁があり、この門を通ってフィレンツェに出入りしていた訳です。
フィレンツェにはいくつか城門が残っていて、大砲が発明されてからは低めで分厚めの城門を必要としたので、1500年代に全部てっぺんを削って低くされてしまい、このサン・ニッコロの門だけは唯一オリジナルの高さを保っています。
裏山が高くて低くする必要がなかったのと、見張りの為という理由です。
高所恐怖症の人は、下りの階段が怖いかも?
かなり急な階段です。
毎年夏期に公開され、登る事ができます。
イタリア語・英語・フランス語対応のガイドツアーに参加する形になります。
時間ごとに係りの人がグループを引率してくれます。
オフィシャルサイト→ http://musefirenze.it/musei/torre-san-niccolo/
ロマーナ門
城門続きです。
ポルタ(門)ロマーナ(ローマの)と呼ばれるこの門、フィレンツェ中心から南に位置し、その名前の通りローマへと続く道があります。
見ての通り、サン・ニッコロの塔に比べたら低いですね。
特徴としては、真ん中の大きな門の 他に、開け閉めの楽な通用門が両脇に付いているのと、城壁自体が保存されている貴重な一角というところがあります。
ロマーナ門に登るには、まずはわきの城壁に登って、その壁の上を歩いて行きます。
いつもの見慣れた街並みが、違う角度から見れるとワクワクします。
夏期限定公開。要予約。
上記のサン・ニッコロの塔と同じくMUSEという協会が主催しているのですが、今年の予約枠は全て埋まってしまったのか、公式ページに表記は見当たりません。
登りたい方は、毎年6月ごろに出る情報チェックをこまめにしましょう。
-追記-
公式ページありました! http://musefirenze.it/torri-porte-e-fortezze-il-programma-delle-visite/
ゼッカの塔
名前がゼッカZecca(意味〜ダニ)なんですけど、そっちじゃなくて、同じZeccaでも造幣所の意味の方です。
ここにアルノ川の水流を利用した造幣局があったので、この名前。
フィオリーノとか、フローリン金貨とか呼ばれる、その昔世界通貨だったコインを作ってました。
城門であった事はないので、こっちは普通に塔と呼ばれています。
場所的にはよく観光バスが止まる所に近く、多くの観光客が前を通りますが、結構素通りされてますね。
こちらも現在は夏期のみ限定で公開されています。要予約。
オフィシャルサイト→ http://musefirenze.it/torri-porte-e-fortezze-il-programma-delle-visite/
ゼッカの塔の上から撮ったこの写真↓で見ると、ミケランンジェロ広場とサン・ニッコロの塔との位置関係がわかりやすいかと思います。
写真左上から真ん中にかけてのテラス状のところがミケランジェロ広場、その下にサン・ニッコロの塔、手前がアルノ川。
アルノ川にある堤の下には、地下道があります。ゼッカの塔とサン・ニッコロの塔を繋ぐ秘密の通路でしたが、現在は浸水があり入れません。修復して一般公開をする計画もあったそうですが、資金難により実現していません。
見れるようになるといいですよね。
バルディーニ庭園
さっきのゼッカの塔からフィレンツェの中心街に向かってアルノ川沿いを歩くと、遠くからもこの段々畑のような斜面が見えます。バルディーニ庭園です。
結構きつい斜面ですが、ここを登り切ると、とってもいい景色。
藤の季節は彩も素敵です。
オフィシャルサイト→ https://www.villabardini.it/il-giardino/
ヴィッラ・バルディーニ
突然美術館がでてきました。このヴィッラ・バルディーニはバルディーニ庭園の敷地内にあります。
庭園には、やはり多くの人がいるのですが、こちらはマイナーな美術館なだけにしっとりと落ち着いていて、個人的には大好きな場所です。
美術館内の窓から見える景色も、静かな空間にいるとまた違って見えます。
小さなテラスもあります。ここからの景色がおすすめ。
他に人がいなければ、プライベートの邸宅にいる気分で風景を独り占め。
テラスに出る扉は若干分かりにくいかもしれません。探してくださいね。
同じような名前でバルディーニ美術館Museo Bardiniも近くにありますが、こちらはヴィッラ・バルディーニVilla Bardiniですので、お間違いなく。
オフィシャルサイト→ https://www.villabardini.it/villa/
ベルヴェデーレの要塞
ボーボリ庭園を登りきった更に上、ミケランジェロ広場より西側の丘の上にあるのが、このベルヴェデーレ要塞。
夏期は特別展示の会場として利用され、内部に入る事ができます。
暑い夏でも風が心地よく吹くので、美術鑑賞と共にこのパノラマ風景を楽しむのもいいものです。
写真は2017年の展示風景。(まだ2018年は行っていません…近いうちに行ってブログにでも書きます。)
オフィシャルサイト→ https://musefirenze.it/en/attivita/
サン・ジョルジョの砦
ベルヴェデーレ要塞から出て、サン・ジョルジョの門へ向かい、門を出てから左に進むと、小さな扉があるのに気づく人はあまりいません。
そこが、サン・ジョルジョの砦の入り口です。
現在は石弓保存会の射撃場になっています。
もともとは城壁にちょっとだけ飛び出した防衛の為の小さな砦でした。
こちらもMUSEによる年に数回の見学ツアーがありますし、保存会の人に頼めば石弓体験をさせてもらえるので、入れてもらえます。もちろん、風景を見る為だけじゃなくて石弓に興味がないとダメですけど。
オルサンミケーレ教会の上の階
街のど真ん中あたりにあるこのオルサンミケーレ教会ですが、上の階まで登る人はその立地に対しては少ない感じがします。
が、上の階の窓から見える景色もなかなか捨ててもんじゃありませんよ。↓
この上の階は教会外壁を飾る彫刻のオリジナル作品を展示している美術館、
2024年より入場有料になりました。
彫刻作品もゆっくり鑑賞できます。
オフィシャルサイト→ Orsanmichele
フィエーゾレ
フィレンツェではないけれども、フィレンツェが一望できる良い場所なので入れてしまいました。
フィレンツェからバスやタクシーでフィエーゾレの広場まで行き、そこからサン・フレンチェスコ修道院への急な坂道を徒歩で登った後に見える景色が最高です。肉眼で見ないとこのパノラマ感は伝わないかも。
その他
まだまだ細かい場所を数えだすとキリがないくらい、良い場所はたくさんあります。
ここに挙げなかった例として、インノチェンティ美術館(子捨て養育院美術館)のテラス、オブラーテ図書館、ホテルのプール付き屋上やら、見晴らしのいい屋上カフェレストラン、良い立地のホテルのスペシャルな部屋、プライベートの邸宅の屋上、コネがあれば役所の窓からの景色、修復中の見学ツアーができる場合も普段見れない景色が見られるチャンスです。
ふとした所、街角に素敵な風景が垣間見れたりするのも旅の楽しみの一つ。
是非とっておきの場所を見つけてください。
“フィレンツェで登れる所は?景色のいいところ13選” でした。