つい最近、ローマで開催していたアルテミーズィア・ジェンティレスキ展に行った日、
実は、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会にモーゼを見に行っただけではなく、いそいそ散歩がてらローマの街を歩き回っていました。
まずは、
アラ・パチス /アウグストゥスの平和の祭壇
フィレンツェ住人としては、このレリーフ↓にやっぱり目が行きます。
ファシズム時代にフィレンツェからローマへ、ムッソリーニにもってかれちゃったレリーフです。ウフィツィ美術館には現在石膏コピーが置かれています。
代わりにと贈られたのは、パレストリーナのピエタ(アカデミア美術館蔵)。誰もが「これはミケランジェロじゃないよね!?」と思う出来栄えのピエタですが、今でも文献や資料をほじくり返して研究をしている人がいて、お話を聞くと、「えー、ミケランジェロの手も入ってるかもー。」と思ってしまいます。まだまだ分からない、興味深い彫刻です。
現在このアラ・パチスのある建物で開催中なのは、
“Spartaco. Schiavi e padroni a Roma” (スパルタクス、ローマの奴隷と主人 展)
写真撮影が禁止でしたので画像はないのですが、とても面白かったです。
ハリウッド映画なんかでは、奴隷は自由がなく肉体労働に従事され、教育も施される事なくローマの繁栄をささせた・・という感じで描かれがちですが、そういった面もあったにしろもっと多面的に奴隷をとらえる事ができる展示になっています。
展示方法もその区画のテーマにあった音声(子供のささやき声や歓声や波の音など)が聞こえて来てよかったです。おすすめです。
2017年10月17日まで開催。
それから、ナヴォーナ広場の裏手にある、
聖アゴスティーノ・イン・カンポ・マルツィオ教会
丁度午後のオープン時間だったので、扉の前に座って待っていた学生グループや観光客がぞろぞろ入って行ってます。
この教会の見どころは、もちろん、
カラヴァッジョ!
と、
ラッファエッロ!(柱の上の方にあるフレスコ画)
そして、なんとなく、奥の方をのぞいたら、
なんだか、いい感じで寝てる人発見。
いいな、私も将来はこんな感じで永眠したいです。
それから、聖ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会に行く道すがら、ふと思いついて、
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂
ここは、街の中でもよく目立つところにありますけれども、いつも通り過ぎていました。
でっかいです。
上の方まで階段を登って行ったら、裏手に、あら、エレベーターがあるじゃないですか。屋上まで登れるようになっていたの、知りませんでした。
登りました、
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂のテラス
いい景色ー。
こちらは、この屋上のちょっと下のテラスから撮った写真。
天使も舞い降りて来そうないい天気でした!
良いお天気の日のローマ散歩、こちらも。