写真を撮るのには軽くて小さいipodをずっと愛用していたのですが、あまり広角にならなくて教会の正面とかが全部画面に入らなかったり、暗い教会内で鮮明な写真が取れなかったり、、クリップ型のレンズをくっつけてがんばったりしてもやっぱり限界だったので小さめのミラーレスカメラを買いました。
さあ、まず初めに何を撮ろう?
…よし墓だ!
という事で、墓好きな私は早速墓地に行ってきました。
参考:墓地ブログ記事 ↓
ポルテ・サンテ墓地 Cimitero delle Porte sante
フィレンツェを小高い丘の上から見渡す事のできるミケランジェロ広場のすぐ後ろに、サン・ミニアート・アル・モンテ教会というところがあります。
その裏っ手にあるのが、Cimitero delle Porte sante ポルテ・サンテ墓地、”聖なる扉”墓地、が意味です。
教会の一番左の扉、聖年の聖なる金曜日にしか開かない扉が”聖なる扉”と呼ばれるところからきた名前です。この墓地にはフィレンツェのVIPが眠っております。
タイミング的に丁度この墓地のガイドツアーに参加したのが週初めで、お天気がよく気持ちが良かったので、カメラを持ってまた行ったのでした。
まだ扱いが慣れず、不勉強でもあり、いい写真という訳ではないのはご愛嬌。
ちなみに私もガイドですが詳しい人の話を聞くのが大好きなので、趣味でこういうツアーによく参加します。
仕事でご案内する事はほぼ皆無の場所ですが、あっちとこっちが歴史的に繋がったり人物の系譜が繋がったり、面白いです。
糸杉と、墓場。
糸杉は、魂が上に登るという意味と、根っこが墓を壊さないというのと、土葬の臭い消しという意味もありました。
昨年からだったか寄生虫が付いてしまってフィレンツェとその周辺の糸杉がかなり枯れてしまいました。
不思議とここの糸杉は難を逃れました。
すぐそばのミケランジェロ広場へと続く街道沿いの糸杉は全滅くらいにやられてしまったのに、本当に不思議。
財力のある家のお墓はこんなに立派。
ローマのパンテオンを模した形や、ミニ教会みたいなものも。
1900年代初頭あたりのセセッションスタイル
ファンタッピエっていう建築家の作品だそうです。この建築家の名前は初めて聞きました。
最後の”エ”にアクセントをつけて呼びます。
もう1人好きな建築家のコッペデと同様のアクセントで密かにうれしいです。
アールヌーヴォー(リバティースタイルとも)はフィレンツェの街中にもちらほらありますが、こういう純粋なセセッションがこんなところにあったんですね。
ピノッキオの著者 カルロ・コッローディ(ロレンツィーニ)の墓
Cappella Lorenziniと書いてあります。
この墓地の中では割とシンプルで目立たないので、知らないと前を通り過ぎてしまうかもしれません。場所の説明がしにくいので、奥にある、とだけ言っておきます。すみません。
カルロ・コッローディというのはペンネームで、ロレンツィーニが父方の苗字。
母親のアンジョリーナの父がコッローディ(地名)近くの農園で仕事をしていたことに由来します。
お墓色々
その他、周囲のお墓の数々。
細部もいいですね。
天に近い存在なのか…?
扉の前に立ち塞がっている方もいらっしゃいます。
先に亡くなった姉エンマに会えた…という彫刻。なんとも悲しい。
墓地から出ると、サン・ミニアート・アル・モンテ教会の正面なのですが、そこからの景色もいいです。
家でも試し撮り。
新しい家族Pandy。
うちの子がお誕生日プレゼントにとねだって、沢山いたうさぎの中から自分で選んで連れて来ました。自分と似た子を選んでしまったらしく行動がよく似ています。よく食べ、よく寝て、マイペース。なついているような、野生のような。
ポルテ・サンテ墓地の近くにある素敵な場所はこちらのページにまとめました。