ブレーシャの見所 フィレンツェから日帰り旅行

ブレーシャ 城

日帰りの旅ばっかりですが、ともかくフィレンツェからブレーシャまで片道約2.5時間。そんなに遠くもないので行ってきました。
ただし、電車のダイヤの関係で早朝発がないので遅めの出発で早めの帰り、というスケジュール、5時間滞在になりました。
電車内での時間も丁度往復で5時間ですし、時間配分は半々。

  

トージオ・マルティネンゴ絵画館 Pinacoteca Tosio Martinengo

  

ラファエロ ブレーシャ
ラッファエッロ - 祝福を授けるキリスト


まず最初は、2018年に約10年のブランクを経て再オープンしたこの絵画館。

公式サイト → Pinacoteca Tosio Martinengo

ここには小さいながらも完成度の高いラッファエッロの作品があります。1506年前後でフィレンツェ滞在中に描いた作品と考えられています。

ヴィンチェンツォ フォッパ
ヴィンチェンツォ・フォッパ – 洗礼者ヨハネ,聖アポッローニア

他展示作品は、ヴィンチェンツォ・フォッパの晩年の代表作などもあります。
この画家の作品はこちらのブログ記事でも紹介しています。
(記事中に画家の名前を書き忘れてますけど、ツノの生えたマリア様を描いたのがフォッパ。)


フロリアーノ・フェッラモーラ
フロリアーノ・フェッラモーラ

こちら↑はフロリアーノ・フェッラモーラ、という画家の作品です。
パヴィアにも作品があったらしいのですが、全く覚えていません…。ブレーシャ生まれ、ブレーシャ没、地元の画家です。
上の写真の作品、ローマ帝政初期の壁画のような、ほんわかしたゆるさのある雰囲気が個人的に好きです。


アントニオ・チフロンディ
アントニオ・チフロンディ

他にもロレンツォ・ロットとかアレッサンドロ・マガンツァなどちょこちょこ気になる作品はありましたが、これ↑は、なかなかいい感じの爺さま。
ここでは3枚並んでいました。

アントニオ・チフロンディ
アントニオ・チフロンディ 「シィっ!」?
アントニオ・チフロンディ
アントニオ・チフロンディ 「あ、時間が!」?

生き生きした描写で、声が聞こえてきそう。
魂の状態を表したものか、もしくは老いについて反芻を促すものか、というテーマだそうです。
確かに30代から40代に入ると時の流れがより早く感じられて、しかも最近60代の方に「40代から60代はすぐだよ!」と言われ、非常に説得力が…。

美術館のオフィシャルサイトを見たら、カノーヴァやアイエツの名前も出てるのですが、見なかったので貸し出し中か、改装中の部屋にあったのか、見逃したか、です。
次に行きます。


  

サンタ・ジュリア美術館 Museo di Santa Giulia

サンタ・マリア・イン・ソラーリオ教会
サンタ・マリア・イン・ソラーリオ教会

この美術館は2011年にユネスコ世界遺産に登録されています。
美術館には複数の建物が含まれており、上の写真のサンタ・マリア・イン・ソラーリオ教会も内部にあります。

公式サイト→ Museo di Santa Giulia

壁画は先ほどご紹介をしたフロリアーノ・フェッラモーラの手によるもの。
美しいです、ほんとうに。
で、ぼーっとしていたら危うく見逃すところだったのが、こちら。↓

デジデーリオの十字架
デジデーリオの十字架

この見事な十字架が部屋の真ん中に置かれています。
で、カボションと呼ばれる方法で見事な宝石が散りばめられた中に、、、

ガッラ・プラキディア
ガッラ・プラチーディア(ガッラ・プラキディア)

携帯のカメラだけだったのを後悔。ボケてますが、かの有名なガッラ・プラチーディアさん+子供二人の肖像の小さな七宝。
これが、ブレーシャのこの場所にあるなんて、全く把握していませんでした。
二度見した後、三度見目で何かが分かりました。
ラヴェンナには彼女の名前を冠する霊廟があります。
 参考記事↓

遺跡
ローマ時代 ドムス

この美術館はけっこう大きく複雑ですので、係りの人に要所要所で誘導されながら、こんな超遺跡な場所に出てきます。
発掘後にしっかりと保存の為に屋根が付けられて、今は屋内になっています。
渡り廊下みたいになっている通路を歩きながら、遺跡の中には足を踏み入れることなく見学ができます。
ここはローマ時代、I〜IV世紀に使われていた住居跡。

ローマ ドムス
ドムス 床モザイク

素敵だ、こんな家に住みたい…
  

まんじ
卍の入った床モザイク

面白いところでは、卍まんじマークの入ったモザイク。
もちろん時代的にハーケンクロイツとは全く関係のないです。
けど、反射的に神社のマークに見えてしまうのは日本人ですね。床の中に神社。なかなかいい感じ。

修道女のクワイヤ
修道女のクワイヤ

まだまだ終わらない、次はこんな場所へ。
修道女のクワイヤです。(内陣席とも)
壁画を描いたのは、ここでもフロリアーノ・フェッラモーラ。それとパオロ・カイリーナ。
写真の奥、下の方に窓が三つ開いています。
そこから覗くと、このような具合、教会だー。

サン・サルヴァトーレ教会
サン・サルヴァトーレ教会内部

で、ここから別の階段を使って下の階に降りて見上げると、覗いていた窓がこのように上に見えます。(小さなアーチになってる上の3つの窓。)

サン・サルヴァトーレ教会
サン・サルヴァトーレ教会内部

さらにこの教会にはクリプタ(地下)もあるので、合わせると3層構造。
係の人に言われなきゃ、何がなんだか分からない、絶対迷う。
入り口も出口も違うし、美術館コースを順路通りに進むだけのはずが、変な階段を通ったりするし。地下への階段なんても言われて探さないと気付けないし。いやはや。


 

考古学パーク Parco archeologico di Brescia romana

考古学パーク ブレーシャ
半円劇場

私が行った時は冬季の人がすごく少ない平日だったので、こちら考古学パークはそんな時期だからこそのメンテナンス中。一部のみの見学になりました。
こちらもユネスコに登録されています。
上の写真は、ローマ半円劇場跡。

公式サイト→ Brixia. Parco archeologico di Brescia romana


神殿跡 ブレーシャ
紀元前1世紀 神殿跡

チケット売り場の近くには、地下に通じる入り口がありまして、遺跡を良好に保つ為に工夫された扉の奥には、こんな紀元前1世紀の神殿跡があります。
今でもこんなに色鮮やか…!


  

ブレーシャの城 Castello di Brescia

ブレーシャ 城
ブレーシャ城

さっきの遺跡から北へ、何通りか道がありますので、適当に坂道を上っていくと、中世の城(要塞)に行けます。

公式サイト→ Castello di Brescia

ブレーシャ 街並み
城への坂道

こんな感じの坂道を、電車の時間が迫ってきたのを感じてゼーゼーいいながら上りました。

ブレーシャ 要塞
跳ね橋

映画に出てきそうな要塞への入り口、
跳ね橋が再現されていますけれども目視確認しましたところ、現在橋はしっかりと壁に両側固定されていますので、有事があっても防衛にはなりません。今はどっちかと言うと、サイバー攻撃の方が心配?
住民も散歩したり、若者カップルがいちゃつくのんびりした場所になっています。
遠景に見えるドーム状の建物は、この後に行く新大聖堂。


   

大聖堂が二つ Duomo vecchio / Duomo nuovo

ブレーシャ新大聖堂
新大聖堂
ブレーシャ 旧大聖堂
旧大聖堂

面白いことに、ブレーシャには大聖堂が二つ隣り合っています。普通は街に一つですよね。
新大聖堂の正式名称がCattedrale estiva di Santa Maria Assunta 聖母被昇天 夏の大聖堂。
旧大聖堂はCattedrale invernale di Santa Maria Assunta 聖母被昇天 冬の大聖堂。
特に季節によって使い分けているとかではなくて、古い方に新しい聖堂がとって替わったので、このように並んでいるんだそうで。
現在は両方とも中に入れます。
 

  

時計塔 Torre dell’Orologio

ブレーシャ 時計塔
ブレーシャの時計塔

この時計塔の下に、若者3人が写っているのが見えますか?
彼らはおもちゃの水色ヴェスパの写真を撮っています。背景になっているのは反対側なので、こちら。

ブレーシャ ロッジャ
パラッツォ・デッラ・ロッジャ

後でふと気になって、彼らの写真がインスタで見つかるかな?と思ったけど、見つかりませんでした。何に使う写真でしょう?


  
 

Mostasù dèle Cosére 発音は不明。

mostasù dèle Cosére
mostasù dèle Cosére

Mostasù dèle Coséreは、ブレーシャ方言です、多分「モスタスー デーレ コゼーレ」知っている人いたら教えてほしい。
「コッセーレ(地区)のでかい顔」という意味らしいです。
顔の下に説明が書かれたプレートがあります。
中世後期の石製、未完成。街が皇帝派と教皇派に分かれて争った時代、ハインリッヒ七世が1310年にイタリアへ下ってきた。当時ブレーシャは教皇派(ハインリッヒ7世は対する皇帝)だったので、皇帝派を街から追い出します。この事を聞きつけたハインリッヒはブレーシャを1311年に包囲、降伏させました。そして街の城壁を撃ち壊す事と住人の鼻を切り取る事を宣言しますが、教皇特使の仲裁と街からの莫大な支払いにより怒りを鎮めました。
怒りを鎮めた皇帝は、彫刻の鼻を落とす事で満足します。このMostasù は皇帝の恥辱から逃れる事はできず、今もその残酷なエピソードを伝えます。


ブレーシャについてを1ページにまとめるって大変でした。
結構雑にかいつまんで書いているので、まだ行った事がない人はぜひどうぞ是非。
行った事があってブレーシャ方言を知っている人には、鼻のないあいつの正式な発音をご教示いただきたいです。
フィレンツェ方言については、こちらに書いています↓