ホーン美術館だかオルネ美術館だか、どっちでもいいけどリラックス

ホーン美術館

お昼ちょっと前に時間が空いたので、久しぶりにホーン美術館に寄りました。
睡眠不足が続いて、朝眠たいのを無理矢理起きていたので、こめかみあたりが引きつっていたようなのが、この美術館に訪れたら脳髄のあたりから氷解リラックスしてしまいました。
なので、思わずブログをしたためます。

ホーン美術館、イタリア語だと”オルネ”。
それでもどっちでもいいや。って思てしまうのは、
仕事ではまず行かない美術館なので、日本語で言う機会は滅多にないからで。
シヴィエーロの家といい勝負?
両方ともよい美術館です。

 

この美術館の目玉作品は、ジョットの聖ステファノ。

wikipediaより

なんですけれど、石が頭に乗ってるー!殉教者ですー!
というアイコンに便利な図像なので結構色々図版に出てきて、見慣れすぎて、正直あまり感動できません。
グーグル画像検索で”santo stefano”と検索すると、ちょびちょび出てます。
私の妄想が申すには、聖ステファノの頭に乗っているのは、豆大福だそうですが、それを言っているのは私の正気ではないので、私に罪はありません。

個人的に興奮するのは、同じ部屋にあるフランチェスコ・フリーニの作品です。両側にあります。
(写真がありません。気になる方はぜひ見に行ってください。)

あと、ピエロ・ディ・コージモとか、ベッカフーミ、フィリッピーノ・リッピの色が落ちている作品や、ドッソ・ドッシのミステリアスな作品も、素敵。

 

こんな風に部屋に飾られています。

ホーン美術館

 

ここに展示されているのは、イギリス人の美術史家で建築家で美術コレクターだったハーバート・パーシー・ホーン氏が、彼の一生の多くを過ごした自宅と共にフィレンツェに寄付された作品。

キャプションは付いていないので、チケット売り場でもらえる小冊子を見て、作品タイトル等が確認できます。
例えば、上の写真はこんな↓感じに分かりやすくイラストで表示されています。

 

ホーン美術館

 

解説などは全くないので、公式ガイドブックを購入すると詳細が分かります。
そのガイドブックは、でも、買わなくてもダウンロードできます。
→ Piccoli Grandi Musei – Guide e Cataloghi

 

毎回、心奪われる作品が違ったりして、今回まじまじ見ていたのは、これ↓

ホーン美術館

これは、コイン収納ケースで、右側に引き出しのようになっているトレイが沢山あります。
なんというか、すごい細かすぎる仕事っぷりのケース、裏側にまで細工が施されていて、うっとり眺めておりました。

しばらくしたら、監視の人以外他に誰もいなかった美術館に、背の高いアングロサクソン人っぽい老夫婦も入ってきました。
別に気を止めていなかったのですが、ふと見ると、長身を思いっきり屈折させて床に直置きの長持を凝視しているではないですか!
明らかに、そちら方面の方ですね、、。
お仕事で、たまに建築、デザイン、美術系の方をご案内するの事があるのですが、そんな皆さま、細部とか全体のバランスとか、素晴らしい観察眼で眺めてらっしゃいます。

それとは対照的に、部屋をぐるっと一回りして、そのまま去っていった方は、、おそらくフィレンツェカードが使えるから入ってみたよ!というパターンかと。

 

そんな、好き嫌いが結構出るようなこの美術館、
お試しあれ。
ホーン美術館公式ページ→ Museo Horne

 

そうそう、リラックスできたのは、もしかしたら美術館内に色々置いてあった香りのおかげもあったかも。近くにあるAQCUAFLORという店のポプリやディフューザーが各部屋にありました。
気に入った香りがあったらすぐに買いに行けるとは、いいこと思いついたね!
店内も素敵なので、Museo HorneとAQCUAFLORをセットにして訪れるのもいいかもしれません。
サンタ・クローチェ教会もすぐそこなので、忘れずに!
せっかくなので、と欲を言うと、川を渡ってMuseo BardiniもGiardino di Bardiniもあるし、そこまで行ったのならばVilla BardiniにもGiardino di Boboliも、、、ええいPalazzo Pitti内の4つの美術館も全て制覇してLa Specolaにも行ってしまえ〜!
と、無理なことを言ってみました。

 

どうぞ、よい週末をお過ごしください!