昨日の事ですが、サンタ・クローチェ地区で用事を済ませた後、ふとバルディーニ美術館に行こうと思い立ちました。
バルディーニ美術館では6月10日より、Glenn Brownのの展覧会が開催中!
古物商だったバルディーニなだけに、貴重な歴史あるコレクション。その中に、現代美術作品が展示されるというものです。
が、閉館日でした…。水曜日っていう事を忘れてました。(開館日: 月、金、土、日の11:00-17:00 )
そのまま帰るのもさみしいので、行き先変更!
その裏からバルディーニ庭園に入り、
ヴィッラ・バルディーニへ!
どこもかしこもバルディーニBardiniって名前が付いてますが、バルディーニ美術館は場所が違います。ヴィッラ・バルディーニの方はバルディーニ庭園の中にあります。チケットは3つの場所全部別です。(バルディーニ庭園とヴィッラ バルディーニのチケットは同じ窓口で購入可能)
このヴィッラ・バルディーニ、かなり久しぶりに行きました。というのも、辿り着くが面倒!
バルディ通り側のバルディーニ庭園入り口から入り、庭園内の坂道を登る方法と、コスタ・サン・ジョルジョ通り側のヴィッラ・バルディーニへの直接の入り口へ向かうか、どちらにしても登り道。
その周辺によく行くお店がある訳でもないし、普段通る道でもないし、坂道だし、必然的に穴場スポット。
観光ハイシーズンでもあまり人がいない静かな場所です。
そんな訳で、久しぶりにバルディーニ美術館に肩透かしを食らったおかげで訪れました、ヴィッラ・バルディーニ。最高です。
入館者しか楽しめない、小さなテラスからの景色。↓
バルディーニ庭園には人が沢山いるのに、ここではこの景色を独り占め。
そして、なにより、この絵。
“チンチャルダ Cinciarda” 1945年 ピエトロ・アンニゴーニ
廊下の奥に、視線を感じて、誘われるがままに行くと、この絵が出迎えてくれます。
モデルになったのは、当時フィレンツェのVia dei Serviにあった食堂で何度か目にしていた、擦り切れた服を纏った貧しい酔っ払い。チンチャルダというのはあだ名です。
その反対側には大きな作品の部屋。
“孤独 3 Solitudine III” 1973年 ピエトロ・アンニゴーニ
ヴィッラ・バルディーニ 窓からの風景
とても静かで、こんないいところです。素敵な作品も沢山あるし。できることなら、ここはこのままあまり知られていないで欲しい。
他には特別展で、黒をテーマにした現代美術作品も展示されたりしていました。
最後に、こちらもご紹介。
“肉体の復活 La resurrezione della carne” 1980年 ジョヴァンニ・コラチッッキ
美しい日の光を受ける人々。
ふと、最後の審判で復活してくる人たちを思い出しました。
オルヴィエートのルーカ・シニョレッリの作品。
コラチッキの作品が地から復活している様なのでこの作品を思い出しましたが、シニョレッリの作品と比べると軽やかですね。
さてさて、バルディーニ庭園にも久しぶりに行きました。結局私はバルディーニ庭園の坂道を上がってきたのでした。その時の写真です。
この藤棚は春になるととても綺麗な花のトンネルになります。
同じくこちらもバルディーニ庭園内↓
ここから下を見下ろすと、
段々畑。
じゃないです。
バロック様式の庭です。
頂上にロッジャがあって、その屋根の下で優雅に飲み物をいただいたりできますし、上の写真の左はじあたりにあるベンチとかも空いていれば、夏の心地よい風に吹かれながら休憩ができます。
バルディーニ庭園と、ボーボリ庭園のチケットは共通です。そのまま来た道を下るよりも、と、ボーボリ側に回って家路につきました。
ちょっと離れたところですが、アンニゴーニの大作があるのはこちらの教会↓